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人生100年時代「高齢者こそウェルビーイングを目指したい」介護施設と脳研究の専門家がタッグを組んだプロジェクトとは

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 九段下駅徒歩3分、東京・神田神保町の街に建つ『ウイーザス九段』。昨年オープンし、最高のホスピタリティで“入居者が幸せに暮らせる”介護付有料老人ホームとして注目を集めている。新たに脳研究の専門家・古賀良彦さんとタッグを組み、人生をより愉しむためのプロジェクトをスタート。「高齢者のウェルビーイング」を目指す業界初の試みとなる取り組みの概要に迫った。

教えてくれた人/プロフィール

古賀良彦さん(77才)

古賀良彦さん

医学博士。杏林大学名誉教授。うつ病、睡眠障害、統合失調症の治療や研究のエキスパート。日本催眠学会名誉理事長、日本薬物脳波学会副理事長を務め、認知症などにも精通する。著書は『睡眠と脳の科学』(祥伝社新書)、『毎日脳活スペシャル ねこのまちがいさがし』(文響社)など多数

高齢者が目指すべき「ウェルビーイング」とは?

「人生100年時代、高齢者が幸せに暮らしていくには、“ウェルビーイング”がひとつのキーワードになると思うんです」

 穏やかな笑顔でこう語るのは、脳研究の専門家で精神科医としても活躍する古賀良彦さんだ。

「昔から医療の現場では、ウェルビーイングという言葉が使われていて、患者さんが手術や治療を経て日常生活に戻れるようになった状態を、ウェルビーイング(よい状態)とカルテに記載しているのをよく目にしたものです。

 健康志向が高まっている現代において、ウェルビーイングはあらゆるシーンで使われるようになってきました。

 WHO(世界保健機構)によると、ウェルビーイングの3本柱は『心・体・社会』。精神的・身体的・社会的に良好な状態にあることを意味しています。

 わかりやすく言えば、『社会的なつながりの中で、心身ともに元気で健やかな状態で満足して過ごせること』。さらに、『その状態が一時的なものではなく、持続していくこと』が大事なんです」

介護が必要になってもウェルビーイングは実現できる

 古賀さんは、どういう状況の人もウェルビーイングは実現できるはずだと語る。

「ウェルビーイングは、若い世代や働き盛りの人ばかりではなく、高齢者にこそ意識してほしいと思います。

 年齢を重ねると、何かしらの病気や体に痛みを抱えている人も多いと思いますが、薬や適切な治療で元気を維持することが可能です。

 さらに、要介護の状態になっても、専門職によるサポートやリハビリを受けることで、日々の生活を充実させて毎日を愉しむことができるのです。

 在宅で介護を受ける場合も、施設で暮らしている場合も、人はどんな状況においても、その人らしい生き方を選択し、愉しみを見つけることで、ウェルビーイングは実現できるといえるのではないか、と考えます」

介護する側・受ける側のウェルビーイングは相互関係

 介護が必要になった場合、介護を受ける人に加えて、介護する側の家族や介護スタッフ、介護に関わるすべて人たちがウェルビーイングであることが望ましいと古賀さんは語る。

「精神科の診療をしていると、介護疲れから鬱症状になってしまうかたもいらっしゃいます。親御さんを施設に預けることに罪悪感を抱いているケースも多いのですが、施設の暮らしで、ウェルビーイングを実現できると考えれば、むしろ施設介護は積極的な選択肢のひとつになると思うんですよ」

<心と体の元気度>をチェックリストで確認!

 実際に自分の心と体がどのくらい元気なのか、古賀さんが考案した以下の「元気度チェックリスト」で確認できる。介護が必要なご家族がいる場合は、自分自身と家族の両方をチェックしてみよう。

<介護を受ける人>

□食事がおいしくない

□よく眠れない

□なんだか憂鬱だ

□頭がうまく回らない

□どうもやる気がでない

□どうにも楽しめない・楽しくない

□外出するのが億劫だ、体を動かすのが面倒くさい

□体のどこかに痛みがある

□まったく希望がない

□人と話すのが厄介だ

□人にもっと助けてほしい

□幸福ではない

<介護をする人(ケアラー)>

□食事がおいしくない 

□よく眠れない

□なんだか憂鬱だ

□新たなことに挑戦する気力がない

□介護が気になってほかのことを楽しめない

□運動をほとんどしていない

□自分の健康面で心配なことがある

□介護がいつまで続くか不安だ

□誰かに相談しても仕方ないと思っている

□介護で頼れる人がいない

□介護にストレスを感じている

□幸福ではない

※上記のチェックリストの項目で思い当たることがある人は、要注意。心と体の元気がなくなっているかも?

「心と体が疲れていると感じているかたは、心身を休めることと一緒に、脳を元気にする取り組みを始めてほしいですね。生活習慣や環境を見直してみるといいかもしれません」

ウェルビーイングは“脳”の元気が決め手!

 ウェルビーイング実現のためにもっとも大事なのは、「脳を元気にすること」と、古賀さんは力説する。

「ウェルビーイングの基本となる体と心の元気、そして社会的なつながり、この3つをバランスよくコントロールするのが“脳”なんです。
 
 人は生きていくうえで、脳の働きによって、『認知・判断・行動』を繰り返しています。

 例えば、昨年は熊の出没が大きな話題でしたが、人間が熊と遭遇したとき、危険な状況を認知して、逃げたほうがいいと判断します。心臓がドキドキして鼓動が早くなり、心臓に集まった血液を筋肉に送り、手足を動かして逃げるという行動につながるんです。

 さらに、周りに人がいれば互いに協力して熊を撃退する方法を考えるかもしれない。これらの行動は、すべて脳が瞬時に判断して行っています。

 このような危機的な状況は稀ですが、危険を回避して幸福で満ち足りた暮らしを送る、ウェルビーイングを実現するためには、どんな状況でも十分な力を瞬時に発揮できる“元気な脳”が鍵となります」

元気な脳を作る新プロジェクトをスタート

 脳を元気にするには、生活の中で、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚といった“五感”を刺激することが効果的だという。

「おいしい食事を香りや見た目を楽しみながら味わったり、美しい風景や鮮やかな絵を鑑賞して豊かな気持ちになったり、五感を刺激することで脳は活性化します。

 暮らしの中で自然な形で脳が刺激される仕組みを作ることで、脳から元気になっていくんです」


 ウイーザスと古賀さんが新たにタッグを組んで実践しているのが、「脳を元気にして高齢者のウェルビーイングを目指す」というプロジェクト。その目標は、「人生をより愉しめるようにすること」だ。

 これまでも『ウイーザス九段』では、最高級のホスピタリティやおいしい食事の提供、一人ひとりに合ったリハビリやレクリエーションなど、脳を元気にして暮らしの質を高める取り組みを行ってきた。

「ここで暮らし始めたら自宅にいるときより元気になった」「いつでも家族と気軽に会えるし、外出や旅行にも行けて、毎日が楽しい」など、入居者も家族も笑顔になったという声は多い。

 新たなプロジェクトでは、こうした取り組みをさらに強化していくという。

入居者の暮らしの質や満足度を調査、指標をもとに状態を見える化する

「入居者さんとご家族のウェルビーイングを実現し継続させていくためには、現在の暮らしの満足度をはかる指標が必要だと考えました。

 まず、入居者さんの食事と睡眠についての満足度を調査することから始めます。生活の基本になるのは、食事と睡眠だからです。毎日おいしい食事を食べて、質のよい睡眠を取れることは、ウェルビーイングを実現するために大切です」

 このプロジェクトを始動するにあたり、入居者一人ひとりの状態をきめ細かく把握するためのチェックシートを活用する。高齢者施設で暮らす人の満足度調査は、これまでにない画期的な取り組みとして注目だ。

「入居者さんが、どんな状況なのか、どこに満足しているのか、何が不足しているのかなどを把握するために、チェックシートで調査をします。

 加えて、生活の中で脳を元気にする取り組みを新たに実施し、満足度がどのくらい向上するのかを追跡調査していきます。

 ここで暮らす高齢者のみなさんのウェルビーイング度がどう変化するのか確認しながら、生活の質を高めるための取り組みを実践していきたいと考えています」

新たな介護施設の形を提案

 古賀さんはさらに、「これからの時代、画一的な介護メニューではなく、入居者一人ひとりに合ったケアを提供できる施設が求められていくのではないか」とも語る。

「介護が必要なかたも、まだ元気なうちに入居したいというかたも、あらゆる高齢者のニーズにあった暮らしができる施設が望ましいですよね。

 専門スタッフのケアやサポートを活用しながら、自分の趣味の世界を広げたり、施設を拠点として買い物や散歩に出かけたり、新たなことにも挑戦できるのは理想的です」


 古賀さん自身、70代で心身健やか。ロードバイクなどの趣味を持ち、仕事で社会と繋がりを持ち続けるなど、まさにウェルビーイングを実践している。

「『ウイーザス九段』は、いい香りがして明るく清潔で、書棚にはたくさんの本が並んでいる。私はここを訪れるといつもとっても心地いいんです。

 千代田区という都心にあって仕事場にもアクセスがいいから、こういう施設に暮らしながらなるべく長く働いて、年を重ねていくという生き方もいいなぁと思います。

 入居者の人たちがみなさんイキイキと暮らしているのも印象的ですし、スタッフの皆さんが情熱を持って仕事をされているんですよ」

 新鮮な食材で毎食作り立ての料理を提供する調理スタッフ、体調や身体状況に合ったリハビリを実践する理学療法士、介護度1の向上を目標に、入居者の生活をサポートする介護職、すべてのスタッフが入居者一人ひとりの暮らしと人生をどうしたらよりよくできるのかを親身になって考えている。そんなウイーザスの新たな取り組みに注目していきたい。

「高齢者が施設に暮らしながらウェルビーイングを実現する、これまでにない新しい施設の形を模索する新たなプロジェクト。新たな挑戦に私自身、とってもワクワクしています」と、最後に古賀さんは力強く語った。

 ――今後、新プロジェクトの実例をレポートしていく予定だ。

取材・文/青山貴子 撮影/柴田愛子

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【データ】

■ウイーザス九段

エントランス

介護付有料老人ホーム(一般型(介護予防)特定施設入居者生活介護)
所在地:千代田区神田神保町三丁目6番地
居室数:84室
定員:87名
全室個室 一人用居室81室、二人用居室3室
入居要件:原則満65歳以上、入居時自立・要支援・要介護の方
運営主体:株式会社ウイーザス(株主 小学館不動産株式会社・株式会社久保工)
https://withus-care.jp/

■個別見学・相談会開催中!

問い合わせ:0120-142-089(9:00~19:00)
URL:https://kudan.withus-care.jp/

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