シニア世代の大掃除はムリは禁物!100円ショップの便利グッズ「伸縮式ダスター」「使い捨てお掃除シート」等の活用を|家事アドバイザーが伝授
シニア世代の場合、1回使い切り(使い捨て)のアイテムというものに抵抗があるかたも多いかもしれません。
しかし、年に数回しか掃除しない場所用の洗剤の残りを保管しておくのも場所が必要なうえ、汚れた掃除道具を洗って保管しておくよりも使い切りのほうが衛生面でも清潔に保つことができるので、大掃除に関してはとくに使い切りタイプを選ぶことをおすすめします。
さまざまなお掃除シートが発売されていますが、焦げや手垢など酸性の汚れにはアルカリ性の重曹を含んだシート、水垢のようなアルカリ性の汚れには酸性のクエン酸を含んだシートがおすすめです。重曹やクエン酸であれば、洗剤を使いたくない冷蔵庫などのキッチンまわりにも使うことができます。
★シートのタイプ/汚れの種類
重曹シート/酸性の汚れに!コンロの焦げや油汚れ、電子レンジ、冷蔵庫内のベタつき、手垢など
クエン酸シート/アルカリ性の汚れに!キッチンの水垢、風呂場の石けんかす、トイレの尿の飛び散りなど
【5】排水管の掃除は「発砲タイプ」の洗浄剤で
キッチンや洗面台などの排水口の奥にある排水管。こちらの掃除を大掃除のときくらいしかやっていないという場合は掃除の手順に注意が必要です。
排水管の奥のほうまで届くブラシがホームセンターや100円ショップでも売っていますが、いきなりブラシで掃除をするのはやめましょう。
頻繁に掃除していないと排水管の内側にヌメリ汚れが溜まっていて、ブラシでその汚れを押し込んでしまい、詰まってしまう可能性があるからです。
こまめに排水管の掃除をしていない場合は、発泡タイプの洗浄剤で先に掃除をして大まかな汚れを溶かして流してから、ブラシで掃除するようにしましょう。
プロに頼むこともひとつの方法と考える
シニア世代のかたは、とくに掃除をプロに頼むというのは贅沢や怠惰というイメージを持つかたもいるかもしれません。しかし、普段はやらない場所の掃除で怪我をしたり、「掃除をしなくちゃ」と心の負担を抱えたまま過ごしたりすることを考えると、ポイントを絞ってプロに頼むのもひとつの方法です。
例えばキッチンの換気扇。昭和の時代は羽が露出していて中央の抑えをはずせば羽もすぐ取れ、簡単に掃除できるものでした。
しかし現在はシロッコファンのタイプが多く、シロッコファンを取り外すのも取り付けるのも一苦労です。掃除の難易度が高くなっているものはとくにプロに頼むほうが仕上がりもよくなります。
ムリをせずにできる範囲で1年の汚れを落として、気持ちよく新年を迎えてくださいね。
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