孫へのお年玉、いくらあげる?関東と関西多いのはどっち?
お正月といえば、おせち料理に年賀状、そしてお年玉。お年玉をあげる孫の顔を思い浮かべながらポチ袋を用意しつつ、一方でいくらあげれば良いのか迷っている方も多いのではないだろうか。兄弟がいる場合のバランス、親戚との関係、学年が上がるごとのアップ額など悩み始めるとキリがない。
小学生のお年玉の相場は7700円。関東と関西で違いも
そんな中、参考になりそうな調査が。
株式会社あおぞら銀行の「『Brilliant60s=輝ける60代』 2000人に聞いた『シニアのリアル調査』結果第三弾」によると、2018年のお年玉相場は平均7700円。これは小学生1人あたりの金額で、2017年よりも400円減っているとのこと。
中には気前のいい人も。2万円以上という人も7.2%いるのだ。一方で0円と答えた人も7.4%おり、もしかするとお金に対する教育哲学が表れているのかもしれない。
関東と関西で金額に違いがあるのも興味深い。関東(東京、神奈川、埼玉、千葉)のお年玉金額が8300円(前年比100円増)なのに対し、関西(大阪、京都、兵庫、奈良)は7500円(前年比100円減)。2017年に初めて東高西低となったが、2018年はその差がじわりと広がっている。
年代別に見ると、70代前半が8600円(前年比500円減)、60代が7600円(前年比200円減)、50代後半5300円(前年比1600円減)と年齢が上がるにつれて、金額が増えるのは例年通り。50代後半が前年から大幅に減少しているのがやや気になるところ。
へそくり額とも関係?2019年のお年玉はどうなる?
ちなみにこの調査はへそくりについても聞いている。
へそくりをしているのは約半数で平均額は80万円。中には1000万円以上といううらやましい人も。男性の平均額は63万円だが、女性はその約1.5倍の96万円!
しかし実は女性のへそくり額は2017年と比べると42万円も減少しているという。この辺りの事情が、もしかすると孫へのお年玉金額にも影響しているのかもしれない。
あおぞら銀行は日本の60代を中心とするチャレンジ精神旺盛でアクティブな世代を「Brilliant60s=輝ける60代」と名付け、ポジティブな人生をおくるサポートをしている。「シニアのリアル調査」は、2014年からコアとなる全国の55~74歳の男女約2000名を対象に毎年実施している。
小学生の孫1人あたりのお年玉の金額が昨年より減った理由について、あおぞら銀行は「調査結果を分析していないため明確な理由は分からないが、担当部門からは『シニア世代が実感している今年の景気は経済指標よりも少し悪く、財布のひもが堅くなったのでは』との意見が出ている」と推測している。
金額はいくらでも祖父母からもらうお年玉は孫にとってはうれしいもの。用意してくれている気持ちをきっと感じてくれるはず。最近は“お盆玉”なるものまで登場し、出費は増える一方というボヤキも聞こえてくる。
「何歳からあげればいいのか」「社会人の孫にあげた方がいいのか」など、周りのことは気にせずに孫とのコミュニケーションを楽しむのが良さそうだ。
構成/介護ポストセブン編集部
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