食事にこだわる高齢者施設3選|まるで高級レストラン!?ライブキッチンや施設内菜園で収穫も
結婚、出産、子供の巣立ち、夫の定年などライフステージが変わるごとに住まいには変化がある。だとするならば「人生の最期」が見え始めたとき、理想の住まいとはどのような場所だろうか――。「食べること」は人生の大きな楽しみ。「食事にこだわった」専門家厳選の高齢者ホームを紹介する。
【基本データの見方】
所在地/運営会社/設立年月/入居一時金(入)/月額費用(月)の順に記載
「入居一時金」「月額費用」は特記があるもの以外、基本的に80才のかたが一般または介護居室に1人で入居した場合の金額です。管理費、食費、光熱費など、月額以外に含まれる費用は施設によって異なります。また、介護保険の自己負担額は特記以外含みません。
ベテラン料理人が「だし」のきいた体にやさしい和食を提供
チャームヒルズ豊中旭ヶ丘(大阪府)
東京と大阪の和食料理店で修業した阿部邦宏さんと、さまざまなホテルを渡り歩き料理人歴50年の柴田和彦さんが腕をふるい、食に定評。かつお、さば、こんぶなどをブレンドしたオリジナルのだしを汁物や料理に使用している。
「朝は食前にだしだけをグラスに入れて提供しています。朝にだしを飲むことで、唾液の分泌が促され、消化がよくなるからです。また料理には塩分が少なくても満足できるよう、濃いめのだしを使っています」(阿部さん)
入居者の中森康子さん(87才)も、「ここのお食事は野菜がたっぷり。薄味で素材の味がしっかり楽しめておいしいです」とにこやかに話してくれた。
【DATA】
大阪府豊中市/チャーム・ケア・コーポレーション/2009年9月/(入)0円~1350万円/(月)19万6978円~49万5079円