「訪問リハビリ」って何をするの?対象者やサービス内容を社会福祉のライトさんが解説
訪問リハビリテーション
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリの専門職が、自宅に訪問してリハビリを行ってくれます。
「心身機能の維持・回復や、日常生活の自立を目指したリハビリを提供してくれるよ」
リハビリ専門職って?
理学療法士(PT:Physical Therapist)
運動・体操、マッサージなどによって、歩く・立ち上がるなど、日常生活に必要な体の基本動作の維持・回復を目指す
作業療法士(OT:Occupational Therapist)
家事・手芸などの作業や動作を通じて、認知機能などの心身機能や日常生活機能の維持・回復を図る
言語聴覚士(ST:Speech-Language-Hearing Therapist)
発声や発語、会話などの訓練、コミュニケーション能力のリハビリ、嚥下機能の訓練などを行う
対象者
要支援1~2、要介護1~5の認定を受けた方
主治医に訪問リハビリの必要性を認められた方
「通うのが大変な人、退院・退所したばかりで状態が不安定な人にぴったりだね」
サービス内容
・住宅改修の助言
・会話や嚥下の訓練
・介護する家族へのアドバイス
・その他日常生活の指導・助言
・福祉用具選定・活用方法の助言
・歩行や起き上がりなどの機能訓練
・症状や健康状態の観察・管理・助言
・食事・排泄・入浴などの生活動作訓練
・麻痺や褥瘡を解消するためのマッサージ
「PT、0T、STがそれぞれの専門性を活かして対応してくれるよ」
こんな人にオススメ
・リハビリに通うことが難しい
・自宅の環境でハビリをしたい
・個別のリハビリをもっと受けたい
・身体介助の方法を指導してほしい
「通所ではできないことをやってもらおう」
メリットデメリット
メリット
・マンツーマンでリハビリを受けられる
・自分のペースでリハビリを受けられる
・自宅でリラックスしてリハビリを受けられる
・自宅での日常生活にそったリハビリを受けられる
デメリット
・他の利用者と交流することができない
・機器等は使えないためリハビリの手段が限られる
自宅でしかできないリハビリがそこにはある!
利用料
307円/1回(20分)
訪問リハビリテーションは1回あたり40分、または60分の利用が中心です。
「1回訪問して40分リハビリしてもらうと614円だね」
利用頻度
ケアマネジャーが作成するケアプランに基づいた日数となりますが、1回20分・週6回まで(1回40分であれば週3回まで)と限度時間・回数が設けられています。
「リハビリをする目的を持って利用回数を決められるといいね」
ライトさんからメッセージ!
リハビリの専門職に自宅に来てもらい、リハビリを受けることができる「訪問リハビリ」。
自宅の環境に合わせたリハビリが受けられるだけではなくて、住宅改修や福祉用具のアドバイス、さらに介助方法のアドバイスまでも受けられる最高な介護サービスです!
ただ、通所系サービスとは違い他者との交流ができないのでその辺りは注意が必要です。訪問リハビリを導入することで社会参加を促すことができたら最高ですね!
ケアマネ等の支援者側も専門職から助言をもらうことで、支援に対する根拠を持つことができて安心ですね。
そもそもリハビリ専門職ってなに?って方のために理学療法士、作業療法士、言語聴覚士についてもサクッとまとめてあります。
次は2023年1月15日(日)公開予定です。
教えてくれた人
ライトさん/社会福祉士
Instagramで「ライト@介護保険のスペシャリスト」として情報を発信中。「複雑でわかりにくく、3年ごとに改正される介護保険を誰にでもわかりやすく伝えたい」という熱い思いを胸に、2021年夏頃からInstagramを開始。現在、2万人を超えるフォロワーに指示される。モットーは「世界一わかりやすく解説」すること。昼間は地域包括支援センターの社会福祉士として働きながら、夜はInstagramを更新する日々。私生活では3人の子供を育てるパパの顔も。https://www.instagram.com/light_kaigo/?hl=ja