おせちを華やかにするテク 縁起のいい飾り切りで映える「いり鶏」と盛り付けのコツ【まとめ】
お正月のおせち料理、今年はいつも料理を見栄えよく盛り付けてみませんか?材料の飾り切りや、グラスや器を使って重箱に詰める方法などをまとめました。
縁起のよい飾り切りでワンランクアップのいり鶏を作りましょう
いり鶏の飾り付けに、食材を華やかにする方法を伝授。
●梅形にんじん
<作り方>
にんじんの太い部分を4~5枚8mm幅に輪切りにし、梅形に抜く。
中心から花びらのくぼみに向けて切り込みを入れ、各花びらの真ん中から切り込みに向かって傾斜を付けてそぐ。
小鍋に入れ、だし1/2カップ、砂糖、酒各小さじ2、塩少量を入れてやわらかくなるまで煮る。
●末広たけのこ
<作り方>
たけのこの水煮の穂先は、上1cmを残して下から3~4本切り込みを入れ、末広になるように広げて煮る。
●亀甲しいたけ
<作り方>
しいたけは、戻したあと2枚分のみ両端を細く切り落とし、縦半分に切る。それぞれ角を斜めに切り落とし、六角形(亀甲)に整えてから煮る。
●鶴うずら
<作り方>
うずらの卵をゆでて殻をむき、水気をきる。焼いた金ぐしで目、くちばし、羽根の焼き目をつけ、鶴に見立てる。
●松葉ぎんなん
<作り方>
ゆでて薄皮をむいたぎんなんに楊枝で穴を開け、松葉を差し入れる。松葉を1本だけ少し引き抜き、軽く折り曲げる。
●竹絹さや
<作り方>
絹さやの筋を取り、熱湯1カップに塩小さじ1/2、砂糖小さじ1、顆粒だし少量を加えてゆでる。斜めに2等分し、3枚を組み合わせて竹に見立てる。
いり鶏基本の作り方
<材料>
・鶏もも肉…1枚
・干ししいたけ…6枚
・にんじん…小2本
・ごぼう…1本
・れんこん…小1節
・たけのこの水煮…1/2本
・こんにゃく…1枚
・絹さや…8枚
・ぎんなん…5~6個
・うずらの卵…5個
・サラダ油、砂糖、しょうゆ…各大さじ1
<A>
・砂糖、しょうゆ、酒、みりん、水…各大さじ2
<B>
・干ししいたけの戻し汁+水…1 1/2カップ
・顆粒だし…小さじ1
※飾り用の具の調味料は上記参照。
<作り方>(飾り用以外)
【1】干ししいたけを水(分量外)で戻して軸を取り、そぎ切りにする。戻し汁はとっておく。
【2】鶏肉を一口大に切って鍋に入れ、<A>を加えて煮立たせ、約10分煮る。
【3】皮をむいたにんじん、ごぼう、れんこんを乱切りにし、れんこんは酢水(分量外)につける。たけのこの水煮は縦半分に切ってゆで、乱切りにする。こんにゃくは縦半分に切って手で一口大にちぎり、ゆでる。
【4】鍋にサラダ油を熱し、【1】と【3】を炒める。<B>を加えて2~3分煮立て、砂糖、しょうゆ、【2】の鶏肉の煮汁を加え、落としぶたをして中火で30分煮る。煮汁がほとんどなくなったら鶏肉を加え、煮立たせる。
【5】器に盛りつけ、飾り用の野菜を彩りよく飾る。
★ポイント
鶏肉は長時間煮込むと硬くなるため、先に別の鍋でサッと煮込むとやわらかくなる。しいたけの戻し汁と鶏肉の煮汁を加えて野菜を煮ることで、旨みの効いた味に仕上がる。
教えてくれた人
料理研究家・栄養士 堀江ひろ子さん・ほりえさわこさん/ひろ子さんの母の泰子さんから3代にわたり料理研究家として活躍。忙しくても簡単に作れる、主婦目線の本格家庭料理が人気。共著に『最新版 簡単おせちとごちそうレシピ』(主婦の友社)など。
初出/女性セブン2021年1月7日・14日号