シニア世代におすすめストッキングと選び方「締め付けが苦手ならマチ付き・Jサイズ」
年齢を重ねると、肌の質感や筋肉や脂肪のつき方が変わってくるせいか、ストッキングがキツく感じるという声も。ただでさえ暑い夏場は体を締め付けるストッキングが苦手…。今年還暦を迎えた記者が自分に合うストッキングはどんなものか、専門家に話を聞いた。シニア世代におすすめのストッキングや選び方をリサーチした。
R60記者、ストッキングの締め付け感が苦手
50代から太りはじめた記者(60才)は、30・40代に愛用していたストッキングではキツく感じられるように。60才を機にダイエットに奮起し5㎏やせたものの、やはりストッキングは締め付けられる感じがして不快だった。そこで、シニアにおすすめのストッキングや快適に着脱するためのポイントを専門家に伺った。
シニア世代におすすめストッキング選びのポイント
「年齢を重ねると、窮屈感や肌ざわりが気になってきます。ストッキングも、ウエスト周りやヒップ、足の締め付けなど気になる方は多いと思います」
こう話すのは、インナーウエアコンサルトのおぬまともこさん。
とくに夏場はサンダルなどで過ごすことも多く、暑いのでストッキングを着用しない人も多いかもしれない。
「シニア世代にはエアコンで冷える夏こそストッキングを活用してほしいですね。吸水力があるものを選べば、汗対策にもなります。
何よりも、ブラジャーなどの下着と一緒で、自分の体型に合ったサイズのストッキングを着用することで体型崩れを防ぐことにも繋がると思います」と、おぬまさん。
シニアにとっておすすめのストッキングはどんなものなのだろうか?
ゆったりはきたいなら「マチ付き」
「そもそもストッキングには、股の部分が一直線のマチなしと、お腹やヒップ部分に短冊状のマチがとってあるマチ付きがあります。締め付けが気になるシニア世代の方には、『マチ付き』がおすすめです。
マチ付きといっても、マチが入っている部分や幅もメーカーによって違いがあります。マチが股の分だけのものや、ヒップ部分にある『片面マチ』、お腹とヒップまで包み込むような両方に短冊状のマチがある『両面マチ』などがあります。ゆったりはきたい場合は、『両面マチ』などのできるだけ幅広のマチを選ぶようにしましょう」
締め付けが苦手な人はナイロン100%を
「ストッキングが若い頃に比べてキツく感じるのは、体型が変わったことが考えられます。年齢を重ねると、同じ体重でもお肉のつく場所が変わってきます。
また、年齢とともに筋肉よりも柔らかい脂肪の割合が増えていくので、ゴムなどが食い込みやすくなることも考えられるでしょう。前述のマチ付きのものを選ぶことでお腹やヒップ周りはゆったりとはくことができます。
足全体の締め付けが気になる場合は、素材を見直してみましょう。ストッキングにはサポート力を出すために『ポリウレタン』という素材が入っています。締め付けが苦手な人は、この『ポリウレタン』が含まれていない『ナイロン100%』のものを選ぶといいでしょう」
「J」サイズならお尻まわりがゆったり
ストッキングのサイズは、一般的なS・M・Lなどのほか、「J」がついているものは、ヒップがゆったり作られたもので、JIS規格でサイズ(数値)が定められている。
なお、「J」より「JJ」のほうがヒップ周りのサイズが大きくなっているので、よりゆったりとはける。
「ヒップなど全体的にキツいと感じる人は、JJMやJJLなどを選ぶといいでしょう」
JM~JL…ヒップ95cm~113cm、身長150cm~165cm
JJM~L…ヒップ105cm~128cm、身長150cm~165cm