シニア世代におすすめストッキングと選び方「締め付けが苦手ならマチ付き・Jサイズ」
【1】ウエスト・
→一般的なサポートタイプ。
「細身の方は、ストッキングがずり下がってしまうという悩みを聞きます。サイズ選びが間違っていないか確認してみてください。また、ストッキングの上からガードルを重ねてはく、インナーの裾をストッキングの中に入れるなどの対策もあります」
【2】ウエストは細いがヒップが大きい(洋梨型)
→マチが広い・Jサイズ。
「マチ付きのタイプで、ヒップがゆったりしているJMやJLサイズを選びましょう」
【3】ウエストもヒップも大きい(リンゴ型)
→マチが広くウエストゴムが幅広のタイプ。
「マチが幅広いタイプ、ウエストゴムが幅広でお腹に食い込みにくいものがおすすめです」
記者はまさにリンゴ型タイプ。お腹もお尻もストッキングがキツいと感じていた。そこで、おぬまさんに教わったサイズ選びを参考に、実際に記者はゆったりしたはき心地のものを求めて、イトーヨーカ堂で見つけたマチ付きのストッキングを選んでみたら、これが締め付けもなくしっくりきた。
着圧タイプは「圧」の強さを確認して
ストッキングの締め付けは苦手だが、むくみや美脚によさそうな『着圧』タイプのストッキングも気になるところ。シニア世代にとっては着圧ストッキングはどうなのか?
「着圧ストッキングは、サポート力が高いため、足がスッキリ見えますが、窮屈感が苦手な人は、できるだけ薄手で『圧』が強すぎないタイプを選びましょう。
最近の着圧ストッキングには、圧力の度合いを『hPa(ヘクトパスカル)』で表示しているものもありますので、確認しておくといいでしょう。「hPa」の値は、数値が大きくなるほど圧が強くなります」。
ストッキングは丁寧にはくと心地よくフィットする
記者が選んだゆったりタイプのストッキングは、伝線しやすい気がするのだが…。
「締め付けの少ないナイロン100%のものは、ナイロンの編み方によって伸縮を出しているため、素材が柔らかめで伝線しやすいかもしれませんね。一方、サポート力が強いストッキングは、ポリウレタンをナイロンでカバーリングしている糸を使っているので伝線しにくいと考えられます。
はくときに爪や指先などで引っかからないよう、スムーズにはくポイントを押さえておきましょう」
ストッキングを快適に着脱するポイント3つ
1.マチの部分を体にフィットさせる→ずり落ちにくくなる。
2.ヒップをしっかり包み込み、ウエストの位置を決める→ウエスト周りに余裕ができて食い込みにくくなる。
3.最後につま先を少し引っ張る→爪にひっかけて破れることを防ぎ、つま先がラクになる。
「丁寧に着用することでしっかり体にもフィットしてはき心地がよくなります。サポートタイプは伸縮性が高いので、しっかり着用しないとはいているうちにズレたり、下に引っ張られて窮屈に感じやすくなってしまいます」