薬を減らすために今日からできる5つのこと 高血圧ほか病気別・減薬法を医師が解説
■高血圧
特に60代など若年からのみ始めると、年を追うごとに薬の数や種類が増えていく。そもそも血圧の測り方に問題があるケースも少なくなく、正しい測定と管理栄養士の食事や生活指導によって、薬なしで血圧を下げることも充分に可能。
■高脂血症
横隔膜症や糖尿病リスクの上昇など一部の高脂血症薬にはいくつかの副作用が確認されており、血圧や尿酸値などほかの数値が正常であれば薬をのむ必要はないと指摘する医師も。
■糖尿病
インスリンやSU剤などで血糖値をコントロールする治療法が一般的だが、薬に依存する形になることが疑問視されている。
■不眠
高齢者向けの施設であれば、夜眠れないという患者に比較的すぐに薬が処方されるが依存性があったり、日中ぼんやりしてしまったりせん妄が起きたりと弊害も多い。不眠には不安やストレスなど背景に理由があることが多く、それを解決することで減薬につながるケースも。
■頭痛
慢性的な頭痛は血管や脳などに大きな病気が潜んでいるケースも。薬で痛みを抑えているうちに発見が遅れる可能性があるため、検査をしてしかるべき治療を受ける。また、予防するための薬もあるため、切り替えることでのむ全体量を減らすことができる。
■骨粗しょう症
薬の中には骨の細胞を破壊するものもある。そもそも骨粗しょう症になりやすい人は栄養が足りていない傾向がある。骨密度を測り、食生活を改善することで減薬できる。
■便秘
特に市販薬の中には腸を刺激して便を出す刺激性の便秘薬が多いが、依存性が高く服用し続けるとのむ量が増えていく。食物繊維を摂ったり運動したりすることで腸を動かすことが重要。また、処方薬の中には酸化マグネシウムを使った非刺激性のものもあるため、医師の診断を受けるのも手。
教えてくれた人
たかせクリニック院長・高瀬義昌さん、新潟大学名誉教授、医師・岡田正彦さん、あきはばら駅クリニック院長・大和田潔さん、内科医・水野雅登さん、ハートクリニック院長・坂東正章さん
※女性セブン2022年1月20・27日号
https://josei7.com/
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