『梅ジャム』『スパイス梅シロップ』の作り方|とろける甘酸っぱさがたまらない大人味
程よい酸味と甘さが魅力の『梅ジャム』と『梅シロップ』。ちょっとしたコツとアレンジで簡単にできるんです。料理家で発酵マイスターの榎本美沙さんが作り方を教えてくれました。保存袋を使って作る『梅シロップ』は、スパイスを加えて大人味に。アレンジドリンク&スイーツも伝授。暑い季節にぴったりな、とろける甘酸っぱさを味わってみて!
梅ジャム
梅干し作りで使えなかった傷ありの完熟梅は、ジャムにするのがおすすめ。無駄なくおいしく活用できます。はちみつで作るから甘すぎず風味豊かに。
<材料>(作りやすい分量)
完熟梅…1㎏
はちみつ…350~450g
<作り方>
【1】完熟梅はやさしく洗い、竹串でへたを取る。
【2】ホーロー鍋に梅と、かぶる程度の水(分量外)を入れて中火にかける。煮立ったら弱火にして10分茹でる。
【3】【2】をざるにあげ、菜箸で切り込みを入れて冷ます。種を除き手で潰した梅の重さを量り、その60%の量のはちみつを用意する。
【4】鍋に梅を戻して中火にかけ、木べらで混ぜながら加熱する。とろみがつくまで煮詰まったら火を止めてはちみつを混ぜる。
【5】消毒した瓶に移す。
スパイス梅シロップ
スパイシーな香りとコクを楽しむ大人のシロップ。
<材料>(作りやすい分量)
青梅 500g
氷砂糖・きび砂糖…各250g
<A>
シナモンスティック…1本
クローブホール…3粒
カルダモンホール…2粒
<作り方>
【1】青梅は洗って水気を拭き取る。竹串でへたを取り、ジッパー付き保存袋(Lサイズ)に入れて冷凍する。
【2】保存袋から梅を一度取り出し、梅、氷砂糖、きび砂糖を交互に入れる。最後が砂糖になるようにして空気を抜き、口を閉じる。
【3】直射日光の当たらない常温に置き、1日1回混ぜる。
【4】2~3日して梅のエキスが出てきたら、<A>をお茶用の紙パックに入れて加える。
【5】2週間ほどで飲み頃になるので梅とスパイスを取り除く。シロップは消毒した瓶に移し、冷蔵庫で3か月程度保存できる。
梅シロップを使ったドリンクアレンジ
●梅シロップの炭酸割り
炭酸割りは夏バテ防止に欠かせない夏の定番ドリンク。シュワシュワな喉ごしも、夏にぴったり。シロップの量で甘さの調節を。
●梅シロップのミルク割り
ミルクで割るととろ~りラッシー風に。梅のクエン酸が、牛乳のたんぱく質を固める。とろみと爽やかさが加わり、まるでヨーグルトドリンクに変身!
梅シロップのスイーツアレンジ
●梅シロップをかけたバニラアイス
バニラアイスにかけると芳醇な味わいが楽しめる。梅の酸っぱさとスパイスの香りで、複雑な風味に。
●梅シロップゼリー
食後のデザートにもおすすめのさっぱり味!
<材料>
梅シロップ…1/4カップ
粉ゼラチン…5g
水…1カップ
<作り方>
【1】粉ゼラチンに水大さじ1(分量外)をふりかけておく。
【2】鍋に水を入れて火にかけ、煮立つ直前に火を止める。【1】を加えてよく混ぜてゼラチンを溶かす。
【3】【2】に梅シロップを加えて混ぜ、容器に入れる。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
【4】器に盛り、梅シロップ適量(分量外)をかける。
教えてくれた人
料理家・発酵マイスター 榎本美沙さん
発酵食品や旬の野菜を使ったレシピが好評。著書に『少量でおいしい ジッパー袋でかんたん 季節の保存食』(家の光協会)などがある。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2021年6月17日号
https://josei7.com/
●ジッパー付き保存袋で“梅干し”作り|少量で簡単手軽!失敗知らずのQ&A付き