”きな粉”に隠された意外なパワー|花粉症予防に手軽なきな粉レシピ3選
花粉症が本格的に辛いシーズンになってきた。専用の薬を飲むのも対策だが、腸内環境を整えることで免疫力が高まるといのだ。それに一役買うのが「きな粉」だという。いつもの食事にちょこっとプラスするだけで体質改善が狙えるならこれはやってみる価値がありそうだ。
きな粉の意外なパワーとは?
きなこは大豆を炒ってから粉末にしたもの。不溶性食物繊維が豊富で便通を整える効果があり、腸内のビフィズス菌を増やす働きを持つオリゴ糖も含まれる。
腸内環境を整える成分がダブルで含まれているので、免疫力アップにつながり、花粉症の予防&改善効果が期待できる。
栄養価も高く幅広い料理に合うのも魅力
「“花粉症にはヨーグルトがいい”といわれる理由は、乳酸菌に腸内環境の改善効果があり、体の免疫力アップにつながるため。体質を改善することで、症状の緩和が期待できるということです。乳製品や発酵食品など、腸にいい食品はたくさんありますが、同じものを食べ続けると飽きてしまいがち。そこでおすすめなのが、食物繊維とオリゴ糖が含まれる『きな粉』です。
大豆製品の中でも栄養価が高く、粉状で甘味や塩味もあまりないので、飲み物に入れたり、料理のトッピングとして使えるので便利です」(管理栄養士の大石みどりさん)
花粉症は、体内で免疫バランスが崩れることで症状が強く表れる。人の免疫機能の60%以上は腸にあることがわかっており、腸内環境を整えることで免疫力が高まるという。
「きな粉は和洋中の幅広い料理に合わせることができ、日々の食事にも少しずつトッピングしやすいもの。即効性はないですが、おいしく手軽に腸内環境の改善を狙えます」(大石さん)
上手に「きな粉」を有効活用して、つらい花粉症とはもうオサラバしましょ!
手軽に摂れる「きな粉」レシピ3品
【1】きな粉トースト
食パンをトーストした上に、粒あん、カッテージチーズを適量塗り、大さじ1のきなこをかければ、「きな粉&あんこトースト」の出来上がり。粒あんをピザ用チーズに変えてトーストすれば、「きなこチーズトースト」としても楽しめる。
【2】ミネストローネのきな粉トッピング
市販のミネストローネなど、野菜たっぷりのスープを温めて器にいれ、大さじ1のきなこをトッピングする。スープに大豆の香ばしさがプラスされ、味に深みが出る。
【3】ほうれん草のきな粉和え
ほうれん草は、塩ゆでにして冷水にとって絞り、食べやすい長さに切る。器に盛り、食べる直前にめんつゆときな粉をかけ、よく和えて食べる。
教えてくれた人
大石みどりさん/管理栄養士
撮影/菅原拓 調理/大石みどり
※女性セブン2021年4月1日号
https://josei7.com/