【症状別】手のひら&指をもむ|風邪対策、腰痛、高血圧、便秘に…
古くから伝わる東洋医学の手診断は、悪い所が見えるだけでなく、もむことによって予防と改善することが出来ると、アジアン・ハンドセラピー・松岡さん。そこで、悩みが多い腰痛や、便秘、高血圧など症状別ごとにもむ場所を教えてもらった。今特に気をつけたい風邪や新型コロナ予防の箇所もしっかり伝授。
腰痛、便秘…症状別もみポイント
体の不調や痛みを感じたら、症状に対応する箇所をもむといい。1か所につき1分が目安。最初は触ると痛かった箇所も、もんでいるうちに痛みが緩和されれば、症状も軽減・改善していく。気づいたときにもむ習慣をつけて。
■腰痛
生命線や運命線の末端が分かれている場合は、そこを親指で押す。また、腰痛の多くは背骨から腰回りの筋肉のコリが原因のため、背骨~腰椎に対応する部分をもむといい。
■高血圧
高血圧は臓器全体に影響するため、手のひら全体とすべての指をまんべんなくもむ。指先や拇指球が赤く、押すと痛みがある場合は、特にそこをもみほぐして。
■便秘
大腸は手のひらの中央部分に対応している。滞った便を押し出すように、大腸の走行ラインに沿って、左手のひらを【1】~【4】の順にもんでいくといい。
■自律神経失調症
自律神経はストレスによって乱れやすいが、心身のストレスがたまると、中指が強く痛むので、親指の先でしっかりもみほぐすこと。手のひら全体をもんで全身のめぐりを整えることも大切。
風邪・ 新型コロナ対策はココ!
肺・呼吸器系に変調があると感情線に影響が見られ、中指、薬指に痛みが表れる。症状の改善に役立つだけでなく、毎日もめば予防にもなるので、この季節は特に行いたい。
【1】肺・気管支・のどに炎症があると、中指と薬指の付け根に痛みが出る。ここを1分ほど刺激し、中指の第一関節も押せば、咳による息苦しさやのどの痛みが緩和する。
【2】感情線は肺・呼吸器系に対応しているため、線に沿って刺激すれば機能が高まり、咳などの症状が和らぐ。
【3】中指と薬指全体をもむと、咳や発熱などの症状にも対応する。
【4】鼻風邪の場合は、中指の腹の盛り上がっている部分を親指の爪で強めに刺激するといい。
教えてくれた人
松岡佳余子さん・アジアン・ハンドセラピー 協会理事
取材・文/山下和恵 イラスト/いばさえみ、Getty Imeges
※女性セブン2021年1月21日号
https://josei7.com/
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