美智子さま「何度も洗って使う」布製手作りマスクに込めた願い
上皇上皇后両陛下がマスク姿を国民の前に見せられたのは非常に珍しいことだと皇室記者は語る。とりわけ目を引いたのは、美智子さまがつけられていた布製のマスクだ。その背景を関係者が明かす。
「いままでならば、皇族方が咳をされていた場合、お出まし自体をご遠慮願うものです。国民に余計な心配をさせないよう、また失礼な印象を与えないよう、皇族方は人前に出るときに予防のためにマスクをされることは一切なかったんです。
だから、今回のようなマスク姿でのお出ましは非常に珍しく、驚かされました」(ベテラン皇室記者)
3月31日、上皇上皇后両陛下はマスク姿を国民の前に見せられた。
繰り返し使える布製マスクをなさった美智子さま
引っ越し準備のために滞在されていた御料牧場(栃木・高根沢町)から、仮住まいの仙洞仮御所(東京・港区)に移られたときのことだ。
仮御所へとお車で入られるとき、両陛下はマスク姿で沿道の人々に手を振られた。
そうした中でも、とりわけ目を引いたのは、美智子さまがつけられていたマスクだ。
多くの皇族方が不織布で作られた使い捨てのサージカルマスクをお使いの中、美智子さまが着用されていたのは繰り返し使える布製のマスクだった。
「美智子さまは引っ越し作業で荷物の整理をされていた頃から、布製のマスクをされていたそうです。ご自分で作られたマスクを、いまも繰り返し洗って使用されていると聞きます」(宮内庁関係者)
もともと手先が器用な美智子さまだが、そのマスクにはこんなメッセージが込められているという。
「平成時代を含め、上皇上皇后両陛下のマスク姿を見た記憶は一度もありません。4月上旬の宮中祭祀で、天皇陛下や皇族方も揃ってマスクを着用して皇居に入られたのも、初めてのことです。
「皇族方もマスクをされているのだから、自分たちも気をつけよう」
もちろん皇族方も感染を防止されるよう最新の注意を払って生活を送られています。
しかし、皇族方が“ご自身が予防されるため”にマスクを着用されることは考えにくい。そうであれば、美智子さまを筆頭に、あえて皇族方が率先してマスク着用のお姿を見せられることで、ウイルス蔓延という事態の喫緊性を国民に広く啓蒙し、“皇族方もマスクをされているのだから、自分たちも気をつけよう”という気持ちを国民に抱かせようとされているのでしょう」(皇室ジャーナリスト)
しかも、美智子さまのように手作りマスクをすれば、現在のようなマスクが品薄の状況でも、感染拡大が防げ、さらに言えば医療崩壊も防ぐことができる。美智子さまのお姿は、私たちの模範となるだろう。
※女性セブン2020年4年23号
https://josei7.com/
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