「母とのケンカはサバ缶で休戦?」NO老いるLIFE~母と娘のほんわか口福日誌~第81話
山口県に暮らす漫画家で栄養士の資格をもつうえだのぶさんは、慢性膵炎を抱える80代の母とふたり暮らし。母の食事や健康管理を気にかけているが、時々母娘の想いがすれ違うことも…。イライラが募ったある日の「サバ缶」レシピとは?
母娘のケンカとサバ缶
前回に続き愚痴ネタなんですけどね…。最近、母とのケンカが増えてきた気がするんです。パターンはこんな感じ。
私「〇〇って言ったじゃん! なんでしてないんよー!?」
母「だってそんなの聞いちょらん!!」
私「はあああああ~~!?」
出かける支度、とか晩ごはんの準備、とか知人への連絡、とかね。母は支度に15~30分かかるので、それができてないと後の予定がどんどんズレてしまいます。晩ごはんに使おうと思っていた魚が「冷凍庫に入ったまま」なんてことも。
私「サーモン、冷凍庫から出しといてって言ったじゃん!」
母「そんなの聞いちょらんもん!!」
私「もうええー!! 今夜はサバ缶使うわーー!!」ウキー!!
イライラして母を責めては凹んで、みたいなことが最近続き始めて「ちょっと待てよ」と。なんで急にこのパターンが増えた?
ケンカが増えた原因はもしかして?
私「ねえお母さん、私の声ってちゃんと聞こえてる?」
母「…実はね、最近左の耳がよく聞こえんのっちゃ」
――やっぱり。
私「なんで黙ってたんよー!?」
母「いやー、あんたに悪いと思って」
いや、黙ってられる方が精神的に悪いって。
私に悪いというよりも、自分の老化を認めたくないのかな?と思います。
栄養の勉強をする過程で学ぶのは、肥満や糖尿病、がんや高血圧など生活習慣病に関するものが主で、「視力」には「ビタミンAが大切だよ」くらい。「聴力」に関しては「必要な栄養素」とか習った覚えがありません(ネットで検索したらビタミンB12とか出てきたけど、すでに母は処方されていて毎日飲んでいます)。
やっと脚の騒動が治まったと思ったら今度は耳ですか。
でもね、もう来月で84才になる母です。少し耳が遠くなったくらいでそんなに心配はしませんよ(早めに病院に行った方がいいのかは調べてみようと思いますけど)。
それよりも、母とのケンカで最近自分がイライラしがちなことに気づいた私。更年期の頃のあのイライラに似ているような…それってもうすぐ還暦だから?
えっ? 60代ってそういうの来るん?
今、地味に怯えています(ブルブルブル…)。
NOオイルMemo「サバ缶は母にも私にもGood?」
青魚の缶詰は、高齢の母に食べてもらいたい「たんぱく質・DHA・カルシウム」がセットで摂れて、値段も手頃なのでわが家の常備品のひとつです。今回はサバ缶を使った「混ぜるだけ」の簡単な一品をご紹介します。
<材料>(4人分)
サバ水煮缶1缶、きゅうり1/2本・青じそ2~3枚・ごまドレッシング(ノンオイル)
【1】サバ缶をボウルに入れてほぐす(汁も半分くらい入れる)
【2】ごまドレッシング大さじ2を入れてよく混ぜる
【3】細切りにしたきゅうりと青じそを入れて和える
器に盛りつけたら完成♪
1人分:たんぱく質7.8g 脂質5.6g 食塩相当量0.5g(*メーカーの参考値を使用)
ノンオイルのごまドレッシングと青じそでサバ缶特有のにおいも和らぎます。ショウガやミョウガなどの薬味を加えても美味。母のお気に入り「ご飯の友」です。
ちなみに魚の油「DHA」には脳神経の機能維持、カルシウムには神経の興奮を抑える作用もあるといいますからね。最近イライラ気味の私にも嬉しい一品です。
絵と文
漫画家・うえだのぶ
イラストレーター・漫画家。59才。山口県で83才の母とふたり暮らし。40代で地元の短大に入学し、栄養士の資格を取得。地元山口県を拠点に、漫画を利用した食育や時短調理などの栄養講座の講師なども務めている。
アメブロ:https://ameblo.jp/abareinupoti/ インスタ: https://www.instagram.com/nobuueda/?hl=ja
『読者体験!リアル迷惑人間大集合1 』Kindle版が発売中。
