看護師・介護士が24時間体制でサポート 三重県津市に誕生したホスピス『ナーシングホーム悠ライフ津新町』
三重県津市にホスピスタイプの新たな住宅型有料老人ホームがオープンした。24時間看護・介護スタッフのサポートを受けられるばかりか、看取りまで対応する施設を紹介する。
ホスピスタイプの住宅型有料老人ホームとは
がんや難病などで治癒が望めない終末期を迎えた患者とその家族に対して、身体的・精神的な苦痛を緩和するケアを提供するホスピス。
高齢者が最期を安心して生活するための選択肢の1つとして、ホスピスタイプの住宅型有料老人ホームのニーズが高まっている。
医療依存度が高い人でも安心して生活ができる空間
「自分が暮らしたい家となるホスピス」を理念に住み家としてのホームホスピスを追求するカインドライフが同社11施設目となる『ナーシングホーム悠ライフ津新町』を、2024年12月・三重県津市にオープンした。落ち着いた住宅街の一角にありながら、近鉄線津新町駅から徒歩8分、三重交通バス南二丁目(津)停留所から徒歩3分と公共の交通機関でアクセスしやすい立地にあり、家族も訪問しやすい。
車で10分程度走ると伊勢湾があり、近隣には古河公園など自然を感じられるスポットも多く、散策やリフレッシュにも最適。
周辺には病院やドラッグストア、スーパーや100円ショップがあり、緊急時の対応や日用品の買い物で立ち寄れるお店が充実しているのも嬉しいポイントだ。
居室は13.09平方メートルの広さで、36室全て個室。プライバシーを確保しながら過ごせる。万が一の事態に備えて、ナースコールも設置。トイレは安全に配慮したゆとりのある設計で、車椅子や歩行器を使っての移動もスムーズだ。
経験豊富な看護師が24時間対応で安心
特長は看護師と介護スタッフによるきめ細やかなサポート。看護師は24時間体制で常駐しており、日中は最低でも看護師が2人、夜間でも1人以上配置。介護スタッフと連携しながら、血圧や脈拍、体温のチェック、薬の管理などを行い、入居者が快適に過ごせる環境を整える。
一般的な老人ホームでは対応が困難な医療依存度が高い人でも入居ができ、症状が悪化したり、要介護度が上がっても他の施設を探さずに生活を続けられる。
食堂は自然光が差し込む開放的な空間で、食事をゆっくり楽しむことができる。他の利用者と大型テレビでの映像鑑賞やテーブルを囲んでの団らんの時間を過ごせる空間となっている。
毎日の食事は管理栄養士が栄養バランスを考慮し、嚥下機能に見合った食形態があり、チューブやカテーテルを使って胃や腸に栄養剤を注入する経管栄養やミキサー食、ペースト食に加えて、食事後の口腔ケアにも対応。
共同キッチンを備えており、入居者同士または家族訪問時に調理をすることも可能。
浴室には自力での入浴が困難な人向けの機械浴槽も完備。スタッフの介助のもと湯船でリラックスできるのも魅力だ。
総合内科の訪問診療医と連携しており、1か月に数回のペースで施設に訪問。最期まで入居者が心地よく過ごせる場として看取りサービスも導入している。
入居条件は要介護3~要介護5だが、がんや関節リウマチといった特定疾病で要介護認定を受けている人や、要介護1・2または要支援1・2でも医療行為が必要な人の場合でも入居できる。
大病を患い死期が近いと分かったとしても、最後まで自分らしく過ごせる環境に身を置いておきたいもの。終末期医療や看取りに対応した老人ホームも選択肢の1つになるだろう。
【データ】
『ナーシングホーム悠ライフ 津新町』
https://www.kaigo.kind-life-japan.com/facility-1/nursinghome-tsushinmachi
開設日:2024年12月1日
施設タイプ:住宅型有料老人ホーム
住所:三重県津市新町2丁目5番31号
料金:月額費/57,200円(家賃、管理費、光熱水費含む)
※月額費の他に食費、介護保険負担額や医療費などがかかる。オムツ代は無料
※カインドライフの発表したプレスリリース(2024年12月11日)を元に記事を作成
写真/カインドライフ提供 構成・文/松藤浩一
●専門的緩和ケアが充実「小規模でアットホーム!最期まで穏やかに過ごせる」老人ホーム3選