【能登半島地震対応】高齢者・脳卒中者が避難所でできる理学療法士監修の<リハビリ動画>を無料提供
石川県で最大震度7を記録した令和6年能登半島地震。石川県内をはじめ、各地では避難所が開設され、約3万5千人が避難しているという。高齢者や介護が必要な人にとって避難生活はリハビリができず、体の機能が衰えてしまうという心配もある。そんな中、動きのコツ研究所リハビリセンターでは、高齢者や脳卒中者の筋力・体力低下予防を目的に、電話やLINEによる相談と自宅でできるセミオーダーのリハビリ動画メニューの無料提供を1月2日からスタートした。
能登半島地震の被災地支援「リハビリ動画」無料提供
1月1日に発生した能登半島地震における被災地支援として、動きのコツ研究所リハビリセンターでは、「リハビリ動画支援」を開始。
同リハビリセンターを運営するリモット代表・生野達也さんは、こう語る。
「被災地ではリハビリができない、ひとりでできるリハビリ方法がわからないといった問題が生じます。その結果、高齢者や脳卒中者における筋力や体力が低下してしまう恐れもあります」
そこで生野さんら理学療法士のスタッフが中心となり、地震発生の翌日2日から、高齢者や脳卒中者の筋力・体力低下予防を目的に、電話やLINEによる相談と自宅でできるセミオーダーのリハビリ動画メニューの無料提供をスタート。
「被災地における避難所や自宅では、安全の確保が優先になることもあり、運動不足傾向になります。慣れない避難所生活で生じる腰痛などの痛み、高齢者の活動量の低下など、さまざまなリスクが考えられます。
また、東日本大震災の際、被災地では介護保険サービスがほとんど機能しなかった前例もあります」
同リハビリセンターでは、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の中、高齢者や障害者が閉じ篭りによる、体力・筋力低下の危険性が生まれる中、『リハビリ動画支援』を長期間行ってきた。
そのノウハウを生かし、「被災地における高齢者や脳卒中者の筋力や体力低下の予防」を目的とし、電話やLINEによる相談を通して、リハビリ専門家である理学療法士が一人ひとりに適したリハビリ方法を選定、サポートする。
「まず電話やLINE相談によって、体の動きにくさの悩みを聴取し、個別の状態把握を行います。
そして、自社が運営するリハビリ動画チャンネルで公開している3200本以上の動画から、ご相談者さまに適した動画の種類や順番を整理し、自宅でできるリハビリ動画メニューとしてメールで無償提供します」
これまでのノウハウにより、いち早くリハビリ動画支援を開始した生野さんは、「安全な状況を確認して少しずつでもいいので体を動かして欲しい」という。
「体を動かせない日々が続くと、エコノミークラス症候群の危険性もあります。
まずは、座ったままで足の指や足首を動かす、イスから立ち上がるなど、安全にできる運動からはじめてほしいと思います」
【提供する無料サービス】
・リハビリ専門家である理学療法士が電話やLINE相談(悩みの共有・カウンセリング、個別の状態把握)
・自社で公開している3200本のリハビリ動画から一人ひとりに適した動画を選定
・動画の種類や順番を整理し、自宅でできるリハビリ動画メニューとしてメールやLINEで通知
支援期間:2024年1月2日~2024年3月31日まで。
【データ】
リモット 動きのコツ研究所リハビリセンター
相談用電話番号 050-3390-0152
https://ugoki-no-kotsu.re-motto.jp/
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