【最新】シミができるメカニズム!肌にダメージを与えるのは太陽光の「紫外線」「ブルーライト」「赤外線」
夏に向かってどんどん日差しが強くなり、日焼けやシミが気になっていませんか。年齢を追うごとに気になるシミが増える原因は、紫外線だけじゃないって知っていましたか?日常的に浴びているブルーライトや赤外線なども肌に悪影響を与えるのだといいます。そこで、これからどんなことに気をつければいいのか、どう対策すべきかを紹介します。
ブルーライトも赤外線(熱)も肌に悪影響を与える
紫外線を浴びると、肌の潤いや透明感、ハリなどを保つ機能が低下し、シミ・しわなどを引き起こすことは知られている。
だが、2020~2021年に資生堂が発表した研究によると、紫外線だけでなく、太陽光のブルーライトや赤外線が作り出す熱も、肌にダメージを与えることが判明したという。
太陽光には7色の光が混ざっており、その中の、波長が380~500ナノメートルの青色光がブルーライトと呼ばれている。これは、人の目で見ることのできる光(可視光線)の中でも波長が短く、強いエネルギーを持っている。
スマホやLEDなど電子機器のブルーライトは目から入ると網膜にまで到達して目にダメージを与え、体内リズムを乱すことはよく知られているが、太陽光のブルーライトはスマホなどに比べて数百倍もの強度がある。目に入らなくても浴び続けるだけで肌にストレスが加わり、肌トラブルの原因となる成分(過酸化脂質)を増加させ、肌荒れなどの悪影響を与えることがわかっている。紫外線よりも肌の奥まで入り込むため、通常のUVカットでは防ぎきれない可能性が高い。
◆3つのタイプの光酸化のイメージ
3つの光酸化のダメージは、赤外線熱が最も深くまで侵攻してしまうという。
日傘をさして直射日光を浴びない工夫も
次に、赤外線は、人の目には見えない波長の長い光で、熱を伝える性質があるため熱線とも呼ばれている。物に当たると吸収されて温めるため、この性質を利用した暖房器具や、体の深部まで温めて血行を促進する健康器具も存在している。
しかし、太陽光の赤外線によって生じる「熱」によって血管内皮膚増殖因子(VEGF-A)を増加させることが資生堂の研究により明らかになったのだ。「VEGF-A」にはシミや赤み、しわなどの肌悩みとの関与が示唆されており、過剰な増加は肌へ悪影響を及ぼすという。
なお、天気のよい日に屋外で太陽に当たると、人の体表温度は数分後には約40℃まで達することが確認されているそうだ。猛暑においては熱の影響を少しでも抑えるため、日傘をさすなどして直射日光を浴びない工夫が必要だろう。
◆太陽光強度のブルーライトが肌ストレスに
肌が酸化ストレスによってダメージを受けると、肌本来が持つ潤い、透明感、ハリなどを保つ機能が低下する。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2023年6月15日号
https://josei7.com/
●猛暑でハゲる!? 怖いのは紫外線だけじゃない、汗で頭皮にカビも【役立ち記事再掲載】