食材が迷子にならない冷蔵庫収納のコツ|電気代の節約にも…料理研究家・牛尾理恵さん
毎日何度も使う冷蔵庫。使い勝手良く整えると、食材が取り出しやすく、電気代節約にもなります。人気の料理研究家・牛尾理恵さんのお宅の冷蔵庫はとってもスッキリ。コツは、どこに何を置くかを決める“マイルール”を作ること。食材が迷子にならない冷蔵庫なら、気持ちよく料理ができますよ!
使いやすくてストレスなし!食材に住所を与えよう
「冷蔵庫も部屋の収納と同じ」と話す牛尾さんの冷蔵庫は、棚ごとに食材の居場所が決まっているのがポイント。
「実は整理収納アドバイザーの資格を持っているほど片付けも大好き。まずは食材の“住所”を決めることが大切です。
我が家では、最上段は残りものなどその日に食べ切りたいもの、2段目は納豆や卵などなるべく早く食べたいもの、3段目はビールなどの飲料、4段目は毎日使う朝ごはんの食材と決めています。食材の居場所が決まっているので、家族みんなで使っても迷子にならず、必ず同じ場所に戻ってくるからストレスなく使えますよ」(牛尾さん・以下同)
【冷蔵室】棚ごとに食材の住まいを決める
食材の居場所を決めてスッキリ!1段目~4段目、チルド室まで、きちんと整えると見やすくて取り出しやすい。
●1段目 その日に食べ切りたいもの
最上段は残りもの、仕込み途中のもの、早く食べてしまいたいものなど。最上段が空っぽならば、急いで食べるものはないこともわかる。
●2段目 なるべく早く食べたいもの
納豆、洗った果物、開封していないお取り寄せの卵など、すぐに食べる必要はないけれど、なるべく早く食べた方がよいものはここに。
●3段目 ビールやペットボトルなどの飲料
棚板の高さを狭くして飲料を寝かして保管。
「ドアポケットよりも棚の方が見やすいという夫のリクエストでこの場所に決まりました」。
●4段目 朝ごはんに使う食材
ヨーグルト、ゆで卵、チーズなど、朝ごはんに使う食材はここにまとめて。「最下段なので取り出しやすく、忙しい朝でも慌てず使えます」。
●チルド室 肉・魚類
肉や魚などを保存しているが、あまり詰め込まず、中が見渡せるくらいの状態をキープ。
【冷蔵室】よく使うものは容器を工夫・小分けで◎
●麹 手作り麹はメイソンジャーに
手作りの塩麹と甘麹はメイソンジャーに。
「ふただけプラスチックの口に替えて出しやすく」。
●バター 10gごとにカット
「バターは全量から計算して10gごとにカット。計量しておくと調理時にサッと使えます」。
●削り節 20gずつ小分けにしてストック
「一度に2Lのだしをとるので、1回で使う削り節は大体20g。20gずつ小分けにしておけば、パッと1回分使えて便利! だしは400mlずつコンテナに入れ、凍らせておきます」。
1回分なので使いやすい。余っただしは、保存容器に入れて冷凍室へ!
【冷凍室】小分けにしておくと調理しやすい
●だし 400mlずつ凍らせる
「2人分のおみそ汁や煮物に最適なだしの量が400ml。小分けにしておけば、鍋に入れてそのまま火にかけて使えます」
●ソース・薬味 薄く立てて
大豆トマトソース、しょうがのみじん切り、ざくろの実などをストック。
●余った野菜 “みそ汁袋”に
「端切れ野菜をまとめて入れたものを“みそ汁袋”と命名。手軽にみそ汁が作れておすすめ」
●ごはん 1膳分ずつ包んでおく
「夫は白米、私は雑穀玄米を食べるので、1膳分ずつラップで包んで冷凍しています」
【野菜室】野菜類は全部1か所にまとめて保存
すべての野菜を一か所にまとめておけば、使い忘れも防げる。
●じゃがいも・玉ねぎ 野菜室にまとめて忘れない
常温保存できる野菜も全部まとめて野菜室へ。紙袋の口を内側に折り込んでカゴ代わりに使用。
●葉野菜 1枚ずつ洗ってシャキッと保存
葉野菜は1枚ずつ洗ってポリ袋に入れておくと、食べるときシャキシャキに!
教えてくれた人
料理研究家 牛尾理恵さん
糖質オフなどヘルシーごはんが得意。近著に『作業10分! 低温調理器で、お店レベルのとろけるrecipe』(主婦の友社)など多数。
撮影/北原千恵美
※女性セブン2021年3月25日号
https://josei7.com/
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