親に教えたいコロナ便乗オレオレ詐欺などへの最新撃退法、グッズ
「自分は絶対に引っかからない」と自信がある人ほど騙されやすいのが詐欺。対策を頭に入れ、不意を突いた“誘い”に乗らないことが重要だ。自分の身に危険が及ばぬよう、予防策を専門家に伺った。詐欺電話を撃退するグッズもあわせて紹介する。
詐欺に遭いやすい人の特徴10
まず最初に自分がどれだけ詐欺に遭いやすいのかチェックしてみよう!
1.話し好きで営業マンからの電話でも長話をしてしまう
2.占いを信じやすい
3.人の話を疑わずに聞いてしまいがち
4.相手の気持ちを忖度して質問やツッコミができない
5.話の流れを止められない
6.自分は詐欺に引っかからないという自信がある
7.心が弱っている、さびしいと思うことが多い
8.人に相談ができない
9.情報に流されやすい。あるいは、真偽を確かめずに飛びつく傾向がある
10.人の見かけに惑わされやすい
ネットショッピング、パスワード…変えてますか?
コロナ禍で自宅で過ごす人が増えたことから、在宅者の心理や状況を突いた詐欺の手口が増えたという。たとえば、インターネットショッピングをする人を狙ってクレジットカード情報を盗み、不正利用するケースなどだ。
「ショッピングサイトなどから個人情報が流出する事件は頻繁に発生していますから、パスワードを使いまわしていると、そのパスワードをほかのサイトでも使われ、被害に遭いやすいんです。パスワードは1つ1つ違うものにしましょう。それも複雑な文字列で、できるだけ長くすることが、最大の対策になります。覚えられない場合は、パソコンやスマホのブラウザに記憶させたり、ロック機能をかけたエクセルに記録を」(ITジャーナリストの三上洋さん)
コロナ便乗のオレオレ詐欺の手口とは
一方、コロナ禍で不安や孤独を感じる心理を利用した詐欺も多い。たとえば、事前に電話をかけて資産を聞き出し、後日、警察官などを装って電話をかけてから訪問し、キャッシュカードを持ち去るケースだ。外出自粛で人との会話が減ったため、さびしさのあまり、電話相手に個人情報を漏らす人が多いという。
「被害者の子供を装い、“PCR検査で陽性になり、お金が必要。感染させてしまうので友達にお金を取りに行かせる”といったコロナ便乗オレオレ詐欺もあります」(詐欺・悪徳商法ジャーナリストの多田文明さん)
押し切られやすい人は、固定電話をナンバー・ディスプレイに登録し、知らない番号からの電話には出ないようにする。さらに下記の対策グッズを活用するのも手だ。
迷惑な詐欺電話を撃退するグッズ【厳選4】
固定電話を持つ人はこの機会に買え変えることを検討するのもいいかも知れない。
【1】通話内容を録音できる電話機
呼び出し音が鳴る前に、電話相手に「通話を録音する」という内容のメッセージが流れる。通話内容は自動録音され、家族や警察などの第三者に聞いてもらえる「迷惑電話相談」機能も搭載。
【2】手持ちの固定電話に後から取りつけられる
着信相手に通話内容を自動録音する警告を流し、通話内容の録音もできる。ナンバー・ディスプレイに登録していれば、非通知設定の電話番号や拒否電話帳に登録した番号を着信拒否できる。
【3】警視庁と大阪府警察本部のアドバイスを受けて機能強化
事前に登録した番号からの着信なら緑、それ以外の着信は赤のランプでお知らせする。相手に通話を録音する旨の警告メッセージを流したり、通話の自動録音機能もついている。
【4】玄関のチャイム音で切りにくい電話を回避
ボタンを押すと、「ピンポン」という玄関チャイム音が2回鳴るため、電話を切りたくても切れない場合におすすめ。
詐欺?と思ったときの連絡先
少しでも怪しいと思ったら迷わず下記へ電話をしよう。忘れないよう手帳にメモ、スマホの電話帳に登録し、すぐかけられるように準備しておこう。
★「消費者ホットライン」188
★「警察相談ダイヤル」(警察相談専用電話)#9110
教えてくれた人
三上洋さん/ITジャーナリスト(http://www.sv15.com/)、多田文明さん/詐欺・悪徳商法ジャーナリスト(http://www.windin-inc.com/talent01.html)
取材・文/桜田容子
※女性セブン2021年2月4日号
https://josei7.com/
●高齢者買い物実態調査|シニアのネットショッピング利用歴は? 何を買っている?