「仙骨シャワー」がすごいと話題!脊柱管狭窄症、頻尿、高血圧などを改善
40~42℃のお湯を30秒。1回の入浴で3回行う
中野さんによれば、仙骨を温めるもっとも効果的な方法は、入浴時のシャワー。シャワーヘッドを仙骨から10cmほど離し、30秒、40~42℃程度の熱めのお湯を仙骨に当てるだけでいいという。
「1回の入浴で、これを3回繰り返すのが理想です。なるべくお湯の勢いを強くして、仙骨に刺激を与えることを意識しましょう」(中野さん)
湯船に浸かって仙骨を温めてもよいが、お湯に浸かって副交感神経に刺激を与えるには、37~39℃のぬるま湯に30分以上浸かる必要があるため、効率が悪い。
仙骨シャワーなら、30秒×3回のたった90秒で副交感神経を活性化できる。
「症状が重いときは、入浴時だけでなく、日中も市販の温熱シートを貼ったり、蒸しタオルで温める方法もおすすめです」(中野さん)
お金をかけずに実践するには、自家製のカイロを使用する方法もある。作り方は、あずきか煎った米ぬかを60gと、天然塩30gをよく混ぜて綿の布(天然素材のものがよい)に包み、中身が出ないように口を縫って閉じる。
「この時、あずきまたは米ぬかと塩の分量は、2対1になるように配合しましょう。あずきはできるだけ小さめのものを選び、米ぬかは腐りやすい生のものは避けるといいです」(中野さん)
使用する際は、カイロを電子レンジで30秒~1分温めるだけ。1度作ってしまえば、200回は繰り返し使うことができるそうだ。実際に仙骨シャワーを毎日実践して、腰痛や冷え症が治ったという声は多く聞こえる。埼玉県在住の須藤敏子さん(38才・仮名)もその1人だ。彼女は、エステティシャンの仕事をしながら、14才と11才の2人の子供を育てている。
1週間で効果を実感する人も!驚きの「仙骨シャワー」パワー
「仕事柄一日中立ちっぱなしで、前かがみでいることも多いため、12年ほど前から腰痛に悩むようになりました。この数年は、体の冷えやしびれもつらく感じるようになり、体を動かすのがやっとという日も増えてしまって…。病院にも診てもらいましたが、効果的な治療法も見つからず、途方に暮れていました。
そんな時、友人の勧めで仙骨シャワーに出合いました。最初は半信半疑でしたが、ひとまず1週間続けてみると、すぐに効果を実感したんです。まずは冷えとしびれが改善し、その後あれほど悩まされた腰痛がウソのように治っていきました。気がつくと持病の喘息の症状も軽くなっていて、本当に驚きました」(須藤さん)
千葉県在住の石橋登美子さん(63才・仮名)は、3年前から「脊柱管狭窄症」という深刻な腰の痛みに悩んでいた。
「毎日5分歩くだけで腰が痛くなるので、どこへ行くにも休憩が必要でした。当然家事もままならず、腰をかばうように背中を丸めて歩くようになり、痛みは増すばかり。外出も控えていたので、家族以外の人と話す機会も減り、鬱々とした日々が続きました。でもある日、腰痛持ちの娘が、『絶対にいいから』と仙骨シャワーを勧めてくれたんです。藁にもすがる思いで毎日続けました。2~3か月経った頃に、腰の痛みが徐々に改善していったのを実感した時は、本当に嬉しかったです。昔みたいに家事もこなせるようになって、友人ともお出かけできるようになりました。毎日がとても楽しいです」
中野さんは、大体1か月ほど続ければ、多くの人が効果を実感できると話す。ぜひ毎日の習慣にしてほしい。
教えてくれた人
中野朋儀さん/鍼灸師。著書に『仙骨を温めればすべて解決する』がある。
※女性セブン2018年3月29日・4月5日号
●自律神経の乱れを整える<1>朝にする5つの生活習慣