暑中・残暑見舞い書き方とマナー|送る時期は?喪中のときは?
お世話になった人や友人になかなか会えない日が続くいま、暑中見舞いや残暑見舞いを出してみてはいかがだろうか。送る時期は? 書き方は? 喪中のときは送ってもいいのか…。暑中・残暑見舞いの書き方や正しいマナーを専門家に聞いた。
暑中・残暑見舞いを送る時期は?
暑中見舞いや残暑見舞いは、暑さが厳しい時期に相手の安否を気遣い、近況を報告するもの。
「暑中見舞いは、梅雨が明けて夏らしい気候になってから送りましょう。立秋(今年は8月7日)を過ぎたら残暑見舞いに切り替え、8月中に出すのが一般的です」と、松本さん。
■暑中見舞いを送る時期は…梅雨明けから立秋の前
■残暑見舞いを送る時期は…立秋から8月いっぱいまで
はがきの選び方・書き方は?
はがきの絵柄は自由だが、目上の人には、くだけたイラスト柄などは避けるのが無難。
「文章は縦書きがフォーマルで、直筆がベストです。市販の文章入り暑中見舞い・残暑見舞い用はがきを使う場合は、余白に一文手書きするだけでも気持ちが伝わります。
はがきを受け取った場合は、喪中の場合を除き、返信して礼儀を尽くしましょう」(松本さん)
暑中見舞いと残暑見舞いは書き方が違う?
暑見舞いの書き方<実例>
残暑見舞いの書き方<実例>
暑中・残暑見舞いに書く内容は5つ
暑中見舞いも残暑見舞いも、主に5つの要素で構成する。相手に合わせて内容を工夫するといいだろう。
【1】初めのあいさつ
ほかの文章よりも大きな文字で「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」と書く。猛暑の夏には暑中を「酷暑」としてもよい。
【2】時候のあいさつ
はがきを出す時期に合わせて、相手が住んでいる地域の気候にふさわしい言葉を選ぶとともに、相手を気遣う言葉を入れる。
【3】近況報告
相手との関係を考え、近況を報告する。具体的な内容の方が相手にとってうれしい便りになるが、相手が目上の場合、内容はシンプルが無難。
【4】結びの言葉
相手への気遣いの言葉で締めくくる。
【5】日付
暑中見舞いには「盛夏」「七月」「八月」(送る月による)、残暑見舞いには「晩夏」「立秋」「八月」を年号とともに書くのが慣習。暑中見舞いの場合は「灼夏」などとアレンジしてもよい。
喪中のときは暑中・残暑見舞いはどうする?
相手と自分のどちらかが 喪中の場合は、状況を 考慮して控えめな便りを。
相手が喪中の場合
暑中見舞いや残暑見舞いは「お見舞い」であるため、相手が喪中の場合に送っても問題はないとされている。ただし、四十九日のうちは送るのを控えたり、派手な絵柄やくだけた文面は避けるなどの配慮を忘れずに。
自分が喪中の場合
喪中のときに暑中見舞いや残暑見舞いを受け取った場合、無理に返信する必要はなく、ゆとりがあればでよい。
教えてくれた人
松本繁美さん/マナーアドバイザー、エル・ステーションLTD.代表。研修や客員講師、メディアの監修で活躍。
※女性セブン2020年7月16日号
https://josei7.com/
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