高齢者におすすめのコンビニ食品|高たんぱく高食物繊維な食品で若々しさをキープ
食品ロスなく1人前の食事が買えるコンビニ
家で料理をしようと食材を買い込んだものの、作ってみると食材を使い切れなかったり、多く作りすぎて捨ててしまうことになったり、食品ロスが気になる人も多いはず。そこで注目したいのがコンビニ食品。1人前の食品が手軽に手に入り、もったいないことをせずに済むばかりでなく、栄養も豊富で健康維持に役立つ食品も多いから、家族が少ない高齢者にも便利だ。
美容や健康の知識に富んだ専門家に、親世代にすすめたいコンビニフードを教えてもらうこの企画。今回は、セルフメイクアーティストに、若々しく健康な体を維持するためにおすすめのコンビニ食品を聞いた。
基本的にカロリーは気にしないというセルフメイクアーティストの斎藤綾乃さん。カロリーよりも栄養の高さやバランスを重視した食品を選ぶことが、健康的な毎日を送る秘訣だという。
「小腹が空いているときでもスナック菓子などは避け、コンビニでは、高たんぱく質、低脂肪、腹持ちのいい食べ物を選ぶようにしています。精製された小麦粉で作られたパンなどは、血糖値を急激に上昇させて血管に炎症を起こし、動脈硬化の原因になるので、主食ならパンや麺類よりもお米を選ぶのがおすすめ。冷たいおにぎりは、肥満予防の効果があり、糖質や脂肪の吸収を妨げ長時間、腸内に溜まり空腹感を阻止してくれるそうなので、コンビニのおにぎりは温めずに食べます」(斎藤さん・以下同)
『半熟煮たまご 2個入』(セブンイレブン)
●栄養満点の1品料理として食事にプラス
黄身はとろっと半熟状態で、すっきりとした味わいのしょうゆやかつお節と昆布の魚介スープのうま味が染み込んだ煮たまご。2個入りで1個当たり75kcal。
「卵はたんぱく質を摂るために、1日1つは必ず食べるようにしています。この煮たまごは、とても美味しく、だしが効いているからか、腹持ちがいい気がします。栄養価の高い卵をすぐに食べられるので、忙しい朝や小腹が空いたときにおすすめです」
『サラダチキン プレーン』(セブンイレブン)
●アレンジが利く時短料理の救世主
高たんぱく低脂肪の鶏むね肉を塩、こしょうでシンプルに味付け、じっくり蒸し上げたサラダチキン。柔らかいので高齢者にも食べやすく、調理済みだから加熱せずにそのまま食べられ、好みの大きさに切ったり、ほぐしたりして、料理にプラスできたりと、使い勝手もいい。100g当たり98kcalで、1パックに115g入っている。
「低脂肪、高たんぱくのサラダチキンは健康食の鉄板。味付けされているので、そのまま食べても美味しいですし、料理に加えても美味しくいただけます。切った野菜の上にサラダチキンをのせて、チキンサラダにするのもいいと思います」
『フィリピン産 高地栽培 バナナ』(セブンイレブン)
●糖度が高く腹持ち抜群
昼夜の寒暖差が大きいほど糖度が高くなるバナナの性質を活かし、昼夜の気温差が大きいフィリピンのミンダナオ島の高地で栽培し、さらに通常のバナナの約 1.5 倍の時間をかけて栽培した、糖度が高く甘みが濃厚なバナナ。1本から買えるので独り暮らしの高齢者にも便利。
「私は朝バナナを食べることが多いのですが、バナナは栄養たっぷりで腹持ちも抜群です。無糖のヨーグルトにバナナを切って混ぜて食べれば、高食物繊維で、高たんぱく、健康な腸内環境のためにおすすめのメニューです」
『NL グリーンスムージーOff&Plus 200g』(ローソン)
●1食分の食物繊維が摂れる
ケールやにんじん、さつまいも、小松菜、セロリ、パセリ、クレソン、キャベツ、ほうれん草などの野菜と、りんごやキウイフルーツなどの果物が入った、36kcalとカロリー控えめのグリーンスムージー。人工甘味料・着色料・増粘剤不使用で、桃果汁のやさしい甘みが加わり飲みやすくなっている。1食分の食物繊維6.4gが摂れる。
「毎日たくさんの野菜を摂るのも大変なこと。そういうときはグリーンスムージーが便利です。とても飲みやすく後味はさっぱりしています。普通の野菜ジュースよりも心なしかお腹が満たされる気がします」
『Shine & Shine ダブルキウイ』(日上商事)
●生活習慣病予防におすすめのキウイがたっぷり
果汁80%。100mlあたり37kcal。350ml入りなので129.5kcal。キウイはビタミンCやEが豊富で、食物繊維やカリウムの含有量も果物の中でトップクラス。ビタミンCやEなどの抗酸化作用のある成分は動脈硬化予防に、水溶性の食物繊維は血糖や血中コレステロールの上昇を抑制し、心血管疾患の予防によい影響を与えていると考えられている。
「種類がいくつかありますが、個人的にキウイが美味しくてイチオシです。ビタミンが豊富で若々しいお肌を保つのにもおすすめ。たっぷり入っているので、小腹がすいたときや朝食などにしてもいいと思います」
セルフメイクアーティスト:斎藤綾乃さん
高校卒業後、ファッション美容専門学校に入学。雑誌で読者モデルとして活動を始め、2013年発売のメイクムック本の表紙に載せたメイクが話題を呼び、ムック本が大ヒット。“すっぴんシンデレラ”や“整形級メイクの達人”としてメディアに取り上げられる。2016年に念願のファッションブランドを立ち上げ、現在はファッションブランドのプロデューサーの傍ら、メイク活動もしている。
撮影/黒石あみ 取材・文/竹腰奈生