「リハビリ型デイサービスに1年通った母の現在」NO老いるLIFE~母と娘のほんわか口福日誌~第75話
漫画家のうえだのぶさんの母は慢性膵炎を抱えているが、昨年は脚を痛め、歩くことがままならない事態に…。自治体で実施している「介護予防・生活支援サービス事業」を活用し、リハビリ型デイサービスに通って1年が経過――母娘の近況は?
あれから1年
6月になりました。あれから1年かあ。あれから…どれから?
「母の脚が悪くなってから」です。
「歩くのが辛い」と言い始めた昨年5月、「立ってるのが辛い」まで悪化して、母が担っていた皿洗いを私がすることになり、少しでも洗い物を減らすために「ワンプレート食生活」をしていたのがちょうど6月のこの時期でした(51話)。
流れが変わったのが「地域包括支援センター」に出会ってから(53話)、リハビリ型デイサービスに通うようになり徐々に回復してきて、年末には杖がいらなくなりました(63話)。
そして1年後、今の母は、
・歩くのに杖いらない
・30分くらいなら立っていられる
・痛い辛いと言わなくなった
・自分から「出かけよう♪」と言うようになった
あらためて文章にしてみると、噓みたいというか夢みたいですホント。
もちろんすっかり良くなったわけではなく、整体の先生に言われたように「脚が悪くなる前の状態」に戻るのは無理っぽいですが、昨年の今頃の辛さを考えたら、いやいやもうこれで十分です~って感じです。
母のお友達にも会う人会う人「あの頃に比べたらすごく良くなったよねー!」って言われますし、母も私も1年前の状況を忘れるくらいで…忘れる…忘れると言えば……。
リハビリに通えたのは誰のおかげ?
ちょっと腹立つ事があるので書いていいですか?
「脚が良くなったねー」と言われた時の母の返答なんですが、
母「いやー、やっぱり筋肉を鍛えるって大事よね~。リハビリ(型デイサービス)に“通うこと”にして本当に良かったっちゃー♪」
いやいや、あなた何もしてないでしょ?「デイサービスに通うのは嫌」と言ってたでしょ?「周りの人は誰も行ってない~」とか「恥ずかしい~」とか。
通う気になるように頑張ったの私ですー、通う段取りしたのもぜーんぶ私ですー(53話)。何、自分の手柄みたいに話してんのよー、ムキー!!(心の貧しい娘ですみません)
――と、ムカつきつつも、最初こそ「デイサービスに通ってることを知り合いに知られたくない」と私に箝口令を敷いていた母ですが、最近では自分から「リハビリに行きよるんよー♪」と明るく話しているのを聞くと「まあいいか」と思うわけです。
今回のエッセイを書くために去年の食事日誌を読み返してみたら、「股関節が炎症しているかも」「原因不明」「MRI異常なし」「痛み止め」「極部電気治療」「肩の凝り?」等々、病院を転々として右往左往している記録が書き記されていて泣けました。
それを今は忘れられているってだけで、なんて有難いことだろうと思うわけです。
「老母元気なだけでいい」と思います。
今月は半年ぶりの膵臓の検査も控えています。心配事は尽きません。
NO老いるMemo「最近のうちの食事」
昨年の今頃は家事を減らしたくて「ワンプレート食生活」をしていましたが、最近ではすっかり元の食事スタイルに戻っています。今までと違うのは「たんぱく質」をこれまでよりちょっと多めに摂るようにしていること。
「たんぱく質」は言わずと知れた「筋肉」の素で、高齢者の筋力アップには1食20g以上が理想と言われています。
お魚やお肉は食べやすいので食事のたんぱく質を増やすのはわりと簡単なんですが、膵臓を労るために脂質を控えている母。脂の多い肉や魚を増やすと母の目安の「脂質1食10g」*を超えちゃうんですよね。我が家はここがちょっと面倒です。
*母と同世代(75才以上)の女性の場合、脂質は1食19g前後が目安量です。
実は身近な「主食」でもたんぱく質は摂れるんです。その中でもたんぱく質が多いものをご紹介しますね(これも母が知ったかぶりして友達に「たんぱく質はね~」とか言ってるので時々ムキーっとなってます)。
参照「日本食品成分表2026(八訂)」/医歯薬出版株式会社
絵と文
漫画家・うえだのぶ
イラストレーター・漫画家。59才。山口県で83才の母とふたり暮らし。40代で地元の短大に入学し、栄養士の資格を取得。地元山口県を拠点に、漫画を利用した食育や時短調理などの栄養講座の講師なども務めている。
アメブロ:https://ameblo.jp/abareinupoti/ インスタ: https://www.instagram.com/nobuueda/?hl=ja
『読者体験!リアル迷惑人間大集合1 』Kindle版が発売中。
