シニア世代の肌にうるおいを《フェイススチーマー》選び方のポイントを家電の達人が解説
肌の乾燥が気になる季節、目元や口元のシワも気になる…。そこで注目したいのが、肌の保湿ケアに役立つ“フェイススチーマー”だ。家電ライターの田中真紀子さんに、最新トレンドや選び方のポイント、シニア世代におすすめの製品を教えていただいた。
教えてくれた人
田中真紀子さん / 家電ライター
家電ライター/家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。特に白物家電・美容家電に詳しい。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。公式HP https://makiko-beautifullife.com/
美容家電初心者にも手軽に使える
フェイススチーマー(以下「スチーマー」)とは、蒸気(スチーム)を肌に浴びることで保湿や毛穴ケアなどがでいる美容家電だ。エステサロンなどでも取り入れられているスチームによる美肌ケアを自宅でも手軽にできると、人気になっている。
「スチームの保湿作用によって、メイクのノリがよくなったり、メイクや汚れを落としやすくなったりするメリットも。スチームを浴びながら丁寧に肌のお手入れをする“セルフエステ”として活用するなど、目的に合わせて色んな使い方ができると思います」(田中さん・以下同)
美容家電に慣れていないシニア世代のかたにもスチーマーは導入のハードルが低いと、田中さんは続ける。
「スチーマーは水をセットしてボタンを押したら顔に蒸気を浴びせるだけと、仕組みや使い方もシンプルです。両手が空くので、テレビを見ながら、スマホ操作をしながらスチームを浴びるといった、“ながらケア”もできるのが魅力です。
また、メイクを落とすときには必要以上に肌をこすらずに済み、スキンケアの浸透率も高まるので肌の摩擦の軽減にも役立つとされています」
フェイススチーマーのトレンド
家庭用スチーマーは1965年にパナソニックが発売し、55年もの歴史がある。最新の商品はどんな進化を遂げているだろうか。
「最新のスチーマーは、多機能な高価格タイプ・シンプルな機能の低価タイプ、二極化が進んでいます。
パナソニックやヤーマンなど7万円前後の高価格タイプは、スチームの吹き出し口が2つある”ツインノズル”で一度に大量のスチームを浴びることができたり、化粧水や冷水を噴射できたり、さまざまな機能が搭載されています。さらに、スチームの吹き出し口が3つ搭載された進化系や、美肌効果が期待できるLEDライトを搭載したタイプも出てきています。
一方、低価格タイプは機能こそシンプルですが、1万円台などお求めやすい価格設定のものも。スチーマーとしての基本機能は十分備えています」
スチーマー選びのポイントと使用時の注意点
スチーマーを選ぶ際のポイントは、使いやすさやお手入れの手軽さだけでなく、付属品や専用のスキンケアアイテムなど追加で購入するものはあるか」といったことを事前に確認しておくといい。加えて、田中さんは以下の点も強調する。
「実際に使う時も注意が必要です。例えば安全面では、正しい使い方をしなかった場合、沸騰したお湯が噴き出る突沸現象が起きて火傷をする場合があります。
使い終わった後、余った水を排水せずに放置しておくと、内部に菌が繁殖する場合があるので、使うたびに排水しましょう。またカルキが溜まってスチームが出にくくなることがありますので、定期的にクエン酸でお手入れをすることも必須です」
