《上皇ご夫妻の夏のご静養》今年も“特別な地”をご訪問 テニスコートでの出会い、天皇陛下との登山の思い出も
2025年8月21日からご静養のため、長野県軽井沢町に滞在された上皇ご夫妻が8月29日に新幹線で帰京された。
出会いはテニスコート ダブルスで対戦
毎年、夏に過ごされる軽井沢は上皇ご夫妻が初めて出会われた地である。
おふたりは1957年に旧軽井沢のテニスコートで開催された「ABCDテニストーナメント」のダブルスで対戦された。カナダ人の少年とペアを組んだ美智子さまが勝利し、この試合の2年後におふたりは結婚した。
上皇ご夫妻の運命的な出会いは「テニスコートの恋」と報じられた。
その思い出のテニスコートに、たびたび訪問されている上皇ご夫妻。2013年のご静養の際には当時、79歳の上皇さまと78歳の上皇后さまのペアで、息の合ったプレーをされた。
また、2023年に新型コロナの影響で4年ぶりとなったご静養の際にも軽井沢のテニスコートへ足を運ばれ、プレーの様子をベンチから見守られた。
天皇陛下の登山デビューは上皇さまと登った軽井沢の山
おふたりの出会いの地は、ご一家の思い出の地でもある。軽井沢でのテニスは、3人のお子さま方とも楽しまれてきた。
また、天皇陛下にとって初めての登山は5歳のときに上皇さまと登った軽井沢にある離山だった。この登山をきっかけに、天皇陛下は登山に魅入られ、50年以上続ける趣味となり、170回以上登られてきた。
軽井沢には御用邸がないのにもかかわらず、夏のご静養の地として選ばれているのは長年の思い出に浸られているからかもしれない。
2009年4月、結婚50年迎えた記者会見で「ご夫婦としてうれしく思われたこと」を質問された上皇さま(当時は天皇陛下)は、「夫婦としてうれしく思ったことについての質問ですが、やはり第一に二人が健康に結婚50年を迎えたことだと思います」と答えられている。
「無症候性心筋虚血」「上室性不整脈」と診断された91歳の上皇さまが軽井沢へ訪問されることに心配の声も上がっていたが、今年も思い出の土地で無事に、美智子さまとゆっくり過ごすことができたようだ。
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