猫が母になつきません 第434話「ぼうかん」
今住んでいる家は築58年の平屋。日当たりが良いので太陽が出ている時は暖かいのですが、寒波が来ると暖房をつけていても冷えが…。引っ越す前から密閉性、断熱性が期待できないのはわかっていましたし、実家も古くて家の中で息が白いなんてこともふつうにあったので寒い家に慣れっこといえば慣れっこ。なので今まで数々の防寒アイテムを入手してきました。やっぱり頼りになるのは山用の防寒具。ほんとうに暖かくないと生死にかかわりますからね。
今は登山やキャンプのブームもあって、アイテム豊富で手に入りやすいので助かっています。小物とはいえネックウォーマーとレッグウォーマーは欠かせません。首、手首、足首を《三首》といって、太い血管が通っているので三首を温めると効率よく体全体を温めることができるそうです。実際、今やこれなしに冬を過ごすことは考えられません。手が冷たいなと思ったときには手首回しをよくやります。
余談ですが、古い一軒家に住んでいると、時々リフォーム業者だという人がピンポンしてきます。昨今、詐欺だったり強盗目的の情報収集だったりでトラブルの印象が強いのでちょっとこわい。そもそも荷物を届ける目的以外でピンポンする人はほとんどいないので、そういう予定がないときにはドアを開ける前から用心。ちょっとだけ開けて「うちは借家なので…」と断り、早々にドアを閉める。布団人間状態を見られたくもないですし(苦笑)。防寒のみならず、防犯も重要な古家暮らしです。
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母と暮らすため地元に帰る。ゴミ屋敷を片付け、野良の母猫に託された猫二匹(わび♀、さび♀)も一緒に暮らしていたが、帰って12年目に母が亡くなる。猫も今はさびだけ。実家を売却後60年近く前に建てられた海が見える平屋に引越し、草ボーボーの庭を楽園に変えようと奮闘中(←賃貸なので制限あり)。