《年を重ねても元気でいるカギは“肝臓”》肝機能が弱る原因はアルコールと脂肪肝 対策には青魚や魚介類を、サプリのとりすぎは注意
肝炎を改善するおすすめの食べ物
肝臓に炎症が起きている状態=肝炎を知らずに放置しておくと、肝硬変や肝臓がんなどになる可能性があるという。そこで、まず肝炎の原因の1つである脂肪肝を改善することがおすすめだと、橋本さんは話す。
「肝臓内に脂肪が過剰にあると炎症の原因になります。そこで、イワシやサバなど、脂肪を減らしてくれるオメガ3脂肪酸が豊富に含まれる青魚を食べることをすすめます。さらに、脂肪燃焼効果の高いウォーキングを日常に取り入れることで、改善が期待できるでしょう」
さらに、肝臓の機能を助け、肝臓を疲れにくくするタウリンが豊富な食べ物もよいという。しじみ、あさり、イカ、タコなどを意識的に食べよう。
また、解毒を助けるアリシンが豊富に含まれるにんにくや、アルコールの分解を促すクエン酸が豊富な梅干しなどもおすすめだという。
日常で気をつけたい肝臓を守るカギ
「健康な肝臓を守るために意識するべきは、無理せずできる小さな積み重ねです」と橋本さん。ランチでは肉より魚、20分ほどの気楽なウォーキングなど、健康を維持するためには毎日少しだけ体によいことを心がけることが大事だという。
加えて、薬やサプリメントのとりすぎには要注意だと語る。
「症状が緩和されたり、健康状態が回復することもありますので、とるなと言うわけではありません。しかし、毒と薬は紙一重です。大量に摂取すると、無毒化するために、肝臓が無理をして疲れたり傷ついたりすることがあります。何事もほどほどを心がけましょう」
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