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2024.09.02 06:00
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週刊脳トレ|見たままで計算しないで!「サイコロ裏目計算」
この脳トレの主な目的は統合機能のトレーニングですが、脳を働かせるときは、色々な処理が同時並行に行われていることがほとんどです。数字を一時的に記憶したり、昔習った計算方法を思い出したりなどの作業もあるからです。脳トレクイズなどは計算する機能ばかりを使うように思えます。でももし答えが間違っていたり、一緒に挑戦していた人より回答が遅かったりしたら「悔しい」という気持ちが沸き起こることでしょう。逆に全問正解したら「うれしい」と感じるはずです。感情が動くということは、脳が活発に働いているということです。脳トレをするだけで、意外と脳の広範囲が刺激されているのです。
監修:広川慶裕(ひろかわよしひろ)
1984年、京都大学医学部卒業。精神科医として、認知症予防/治療やうつ病などの精神疾患治療に専念。2014年より、ひろかわクリニック院長。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本医師会認定産業医。毎週水曜と隔週土曜に、クリニックにて運動と思考力を鍛える「認トレ教室」を開催している。著書に『認知症予防トレーニング 認トレ 一生ボケない! 38の方法』(すばる舎)、『あなたの認知症は40歳からわかる!!! 早期発見で発症、進行を抑える』(悟空出版)など。