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2024.08.26 07:00
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【厚労省が新たなガイドライン発表】地域で進める高齢者のポリファーマシー対策
2024年7月、厚生労働省は「地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」を公表した。これは、既存の病院向けマニュアルを地域に適用したもので、医療機関、介護従事者、行政が一体となり、地域全体で多剤服用問題に取り組むことを目指している。
地域ポリファーマシーコーディネーター設置の効果
ポリファーマシーとは、高齢者が複数の医薬品を同時に服用することにより、薬の副作用や相互作用によって健康リスクが生じる状態をさす。この状況を放置すると、薬の効果が減少したり、体調が悪化する可能性があるため、適切な対策が必要とされている。
ガイドラインは、地域ポリファーマシーコーディネーターの設置が効果的であると強調している。コーディネーターの対応内容としては「地域の医療機関と介護施設の連携を促進」「高齢者の服薬状況を適切に管理する場を設ける役割を担う」とされており、キーマンとして「薬剤調整支援者」を患者と相談して決めることが有効とされている。それにはかかりつけ医やかかりつけの薬剤師などがふさわしく、患者が相談しやすい環境が必要とも指摘されている。
今後の展望
今後、このガイドラインを基に各地域でポリファーマシー対策が進められることが望まれている。医療と介護の現場が連携を深め、地域全体で高齢者の健康を守る体制が整備されることで、持続可能な介護・医療が実現するだろう。
構成・文/介護ポストセブン編集部