国家資格のオンライン化が介護福祉士、社会福祉士などで開始 医師などに先駆け4資格から
2024年8月6日、社会福祉士や介護福祉士を含む4つの国家資格が、オンラインでの手続きに対応するようになった。これは、デジタル庁が推進するデジタル化プロジェクトの一環であり、デジタル資格証の発行や、マイナンバーカードとの連携を通じた効率的な手続きが可能となった。これにより、煩雑な事務処理が簡素化され、資格取得者にとって利便性が向上している。
4つの資格でオンライン手続き開始
今回オンライン対応が開始されたのは、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、そして公認心理師の4つの国家資格だ。8月6日から、資格証の発行や氏名変更手続きなど、従来は郵送や窓口で行っていた手続きを、オンラインで完結できるようになった。特にデジタル資格証の導入は、資格確認の迅速化を実現し、各分野での現場対応をスムーズにする役割を果たす。この動きは、デジタル庁が進める国家資格のデジタル化の先駆けであり、今後、さらに多くの資格でオンライン手続きが可能になることが決まっている。これにより、申請者や事業者にとっては時間とコストの節約が実現する。
今回のオンライン化には、マイナンバーカードとマイナポータルが重要な役割を果たしている。資格取得者はマイナポータルを通じて手続きを行い、個人情報が安全かつ効率的に管理される。この仕組みにより、手続きのスピードが向上し、申請内容の正確性が確保されることが大きなメリットとなる。
デジタル化の拡大と今後の可能性
国家資格のオンライン化は、今回の社会福祉士など4つの資格を皮切りに、秋以降には医師や歯科医師、薬剤師、看護師、保健師、助産師などが加わり、来年度以降は行政書士や教員、一級・二級・木造建築士や自動車整備士など多くの分野に広がっていく予定だ。
資格保有者や関連業界が、デジタル化によって削減されたコストや時間を本来業務である福祉にあてられるようになることが期待される。
構成・文/介護ポストセブン編集部
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