「防災リュックに粘着テープを入れておくべき」理由と災害時の活用法を専門家がアドバイス
地震や台風などによる災害の際も、テープひとつで命を守ることができる。けがの手当てや安否確認、窓ガラスの飛散防止、アウトドアなどで役立つテープの使い方を防災の専門家が指南!
教えてくれた人
佐藤有香さん/防災防犯ダイレクト
「防災プロの地震対策SHOP」にて防災にまつわる情報を発信。
日東電工(ニトムズ)・広報担当者
防災時「もしものときに」粘着テープが便利!
日頃の備えとして、「粘着テープを防災リュックに入れておくといい」と言うのは、防災グッズ専門店「防災防犯ダイレクト」の佐藤有香さん。
「粘着テープは汎用性が高く、1つでさまざまな用途に活用できる優れもの。1個はリュックに入れておくようにしましょう」(佐藤さん・以下同)
選ぶ基準は、「強度と粘着性が高く、テープの上に文字が書けるもの」だそう。
「災害時に安否確認のメッセージをテープの上に書いて、家や捜し人の掲示板などに貼っておくためにも、油性ペンで文字が書ける布テープがベストです」
クラフトテープはコーティングがされているため、文字が書けないので要注意。
「粘着テープは台風の際などに、豪雨や暴風で窓が割れてガラスが飛散しないようにテープで補強するのにも役に立ちます」
窓ガラスに貼る場合は、布テープではなく、はがしやすく跡が残りにくい養生テープか、窓ガラス専用のテープを使うのがおすすめだ。
防災リュック入れるときの方法「粘着テープはつぶして」
【1】体重をかけながら粘着テープをつぶしていくと芯の部分がめくれる。
【2】めくれた部分から芯の部分の紙をはがしていき、全部取り出す。
【3】写真のようにたたんで輪ゴムでとめておけば、コンパクトに保管できる。
災害時の便利な粘着テープの使い方
災害に遭ってしまったら…こんな風に粘着テープは使える!
1.応急処置
「けがをしたら清潔な布やガーゼを傷口に当て、その上から粘着テープをきつく巻き付けると止血できます」(佐藤さん・以下同)
2.伝言板
「『避難所の公民館にいます』などの伝言をテープの上に書いて壁やドアなどに貼っておくと、家族の安否確認時に役立ちます」
3.靴や服の補強に
「避難中に万が一、靴や洋服が破れたときは、粘着テープを巻き付ければ補修できます」
テープで台風や豪雨から家を守る
「台風時は窓サッシやドアからの浸水を防ぐ対策が必要です」(日東電工広報担当者)。
テープは金属枠やコンクリートなどの材質に簡単にしっかり貼り付けられ、後からきれいにはがせるものを選ぼう。
★オススメテープ
「台風テープ ドア・窓サッシ目張り用」(797円/ニトムズ)
手で切りやすく貼り付け作業もしやすい。
ゴミ袋の固定にもテープが便利
キャンプ先、新幹線の中などでゴミ箱がない場合もテープが活躍。
「テーブルにゴミ袋をマスキングテープなどで止めておくと、ゴミをまとめやすくなります」。
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/尾代ゆうこ
※女性セブン2023年11月23日号
https://josei7.com/
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