胃を元気にする【ヨガ】テレビを見ながら&外出先でもできる!
胃を元気にするには運動も大切。特に自律神経を整えられるヨガがおすすめだとか。そこで、ヨガ講師の深堀真由美さんに胃腸の機能を高めるポーズを教えてもらいました。
→風邪にも!【ツボ押し】不調を感じた時に効く「ツボ」はここ!
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胃のあらゆる不調に
胃の“なんとなく不調”(FD)は、自律神経の乱れが原因のケースが多い。このポーズは自律神経を整えるので、胃の調子が悪いなと思ったらまず試してみよう。 「ヨガは食前や空腹時に行うのが原則です」(深堀真由美さん・以下同)
●やり方
【1】あおむけに寝て両足をそろえる。手のひらは下向きに、わきは締めて腕をまっすぐ伸ばす。息を一度吐き、吸いながら両足を上げる。この時、できるだけひざは伸ばしたまま、お腹の力を使ってゆっくり持ち上げる。
【2】息を吐きながら、手のひらで床を押すようにお尻を持ち上げ、胸をあごに近づける。ひざは伸ばしたままが理想だが、きつければ曲げてもよい。
【3】持ち上げた足を、着地させる。わきを締めてあごを引き、目線はおへそのあたりへ。5呼吸(※)キープ。
※1呼吸とは吸って吐くこと。
冷えによる胃弱に
お腹が冷えてきたらトライ。特に空腹時がおすすめ。
「この呼吸法は、腹筋や横隔膜を使うため、お腹まわりが温かくなり、胃の動きを活性化してくれます。お腹のたるみにも効果的です」
【やり方】
座骨を座面につけるよう意識して座る。背筋を伸ばしてあごを引き、鼻から息を吸う。次に、「フッ、フッ、フッ、フッ」と、鼻から数回に分けて力強く息を吐く。腹筋が動いていることを意識して。息を吐き切ったら、鼻から息を吸い、同様に数回繰り返す
生活習慣の乱れによる胃弱に
「このポーズは、腰まわりがしっかりねじれます。その刺激で骨盤内の血流がよくなり、細胞の代謝を活性化。自律神経を安定させ、内臓の疲労を和らげてくれます。下半身のむくみや腰痛の緩和、ウエストの引き締めにも効果的」
●やり方
【1】右足、左足の順に片足ずつ折り曲げて、左右のかかとを股関節に寄せ、あぐらをかく。両手はひざの上に。左右の座骨は床に均等につけて、骨盤を立てる。
【2】 息を吐きながら、右足のひざに左手を置く。右手は後方の床へ。息を吸いつつ骨盤から背骨を上に引き上げるようイメージする。
【3】背骨をまっすぐにしたまま、息を吐いて丹田(※)から上体をしっかりひねる。背中を丸めたり反らせたりしないで5呼吸キープ。足の前後を入れ替え、1〜3を同様に行う。
※丹田とは、へその役9cm下の奥。へその下に手のひらを当てて、指5本下の奥のツボと覚えておこう。
●いすに座ってやる方法
いすに座ったままでもできるので外出先でも行える。いすに腰掛け、両足をそろえて、右手を腰に、左手は右太ももの外側にあてる。息を吸いながら骨盤と背筋を伸ばし、吐きながら上体を右にねじり、後方を見る。5呼吸繰り返し、反対も同様に行う。
→太極拳のすごい健康効果!それを座って行う『椅子タイチ』のやり方
ストレスによる胃弱に
ストレスを感じると姿勢が前屈みになり、呼吸が浅くなりがち。酸欠は免疫力を下げ、胃にも悪影響を及ぼす。
「お腹に力を入れて胸を大きく開いて深呼吸をすれば、酸素がたっぷり体に入り、力とやる気がみなぎります」
●やり方
【1】両足を大きく開き、左の足先は真横、右の足先はやや内向きに。息を吐いて両手をグーにし、吸いながら両腕を肩の高さまで上げる。
【2】上半身を左にひねり、左のひざを曲げて腰を落とす。左足は、かかとの真上にひざがくるようにする。
【3】息を吐きながら、両腕を広げて胸を開き、肩甲骨を寄せる。5呼吸キープ。息を吸いながら、体を正面に戻し、足を入れ替えて❶~❸を繰り返す。
イラスト/miya
※女性セブン209年2月7日号
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