【花粉症の対策】あるあるだけど間違っているものはどれ?正しい対策や最新治療法を専門医が解説
では、花粉症を発症する人としない人の違いは何か。それはズバリ、花粉に対する許容量の違いだという。
「アレルギーの許容量はよく、コップにたとえられます。コップの大きさは人それぞれですが、体に入った花粉の量がコップの許容量を超えたときに発症する、というわけです。コップの大きさが何で決まるかは解明されていないのですが、近年、このコップの許容量が小さくなっているという指摘もあります」
さらに生活習慣や食生活、住環境も影響しており、コップが満杯にならないような生活を心がけることが大切だ。
「治療法は、主に薬物療法、アレルゲン免疫療法、手術療法などがあります。暮らしの中で花粉を遠ざける工夫を行った上で、自分に合った治療法を選ぶといいでしょう」
近年は美容皮膚科などでも花粉症の治療が受けられる(下記参照)。いずれにしても症状の程度によって治療の選択肢が変わる。
まずは下記のチェックリストで、症状の度合いを確認しよう。自分の症状を軽く見積もって適切な治療を受けていない人が多いという。鼻づまりがなくとも、1日平均11~20回くしゃみが出ていたら重症なのだ。
重症度チェックリスト
あなたの花粉症はどのレベル?
★1日に平均何回くしゃみが出ますか?
□ 21回以上➡レベル5
□ 11~20回➡レベル4
□ 6~10回➡レベル3
□ 1~5回➡レベル2
□ 1回未満➡レベル1
★1日に平均何回鼻をかみますか?
□ 21回以上➡レベル5
□ 11~20回➡レベル4
□ 6~10回➡レベル3
□ 1~5回➡レベル2
□ 1回未満➡レベル1
※「くしゃみ発作または鼻をかむ」のレベルを決める際は、レベルが高い方を選ぶ。たとえば、くしゃみはレベル2、鼻をかむ回数はレベル4の場合、レベル4を選択する。
■鼻づまりの程度はどのくらいですか?
□ 一日中完全につまっている➡レベル5
□ 鼻づまりが非常に強く、口呼吸が1日のうち、かなりの時間ある➡レベル4
□ 鼻づまりが強く、口呼吸が1日のうち、時々ある ➡レベル3
□ 口呼吸はまったくないが、鼻づまりがある➡レベル2
□ レベル2未満 ➡レベル1
<<診断結果>>
診断結果は下記の通り。※充全型とは「くしゃみ・鼻漏型」と「鼻閉型」の両方に該当。