文筆家・青木美詠子さんが30年続ける温活「シルクの手作り下着、靴下4枚ばき」
『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』などの著書が人気の文筆家・青木美詠子さん(59才)。30年続けている体を温める生活の中で、靴下の重ねばきや、肌に身に着けるシルクの下着など、おすすめのアイテムを教えてもらった。簡単ですぐにマネできる温活、今すぐ始めよう!
文筆家・青木美詠子さんが出会った「冷えとり」
現在59才でどこにも不調はないという文筆家の青木美詠子さんだが、20代の頃は頻繁に風邪をひいており、不調のオンパレードだったという。
「健康のことを総合的に相談できる病院に行っていろいろな検査もしました。でも問題はなく“ストレスでは?”といった、あいまいな診断ばかり…。ずっと原因がわからず不安でした」(青木さん・以下同)
29才のときには膀胱炎を何度も再発。ここから青木さんの決死の健康法探しが始まる。雑誌やテレビなどで見てよさそうと思ったものはすぐに挑戦。整体から漢方薬、気功、心療内科、民間療法、呼吸法など、ありとあらゆる健康法を試した。そんななかで、“冷えとり健康法”に出合う。
「頭を冷やして、足を温める“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”が体にいいということで、いろいろな健康法と並行して始めました」
そこから数年、体を温めることで、少しずつ不調の改善が実感できたという。
「さまざまな健康法をやってきて私が思ったのは、治療院やエステなどで人から何かをやってもらうのでは、根本から治らないのではないか、ということ。もちろん、人によって治ることもあるのでしょうが、私の場合、体を温めることを生活習慣に組み込み、これを長く続けることが、いちばんの改善法でした」
30年続ける靴下4枚の重ねばき
そんな青木さんが体の冷えをとるのに、まずやったことは“靴下4枚の重ねばき”だ。
「冷えをとるための靴下の重ねばきとは、絹製と綿製の靴下を交互に4枚重ねてはく方法です。これにより、体が温まって血行がよくなり、汗とともに老廃物も排出されるようで、冷えが解消しました。夏でもはいているので友人には驚かれますが(笑い)」
それ以来30年近く、靴下の重ねばきを欠かさないという。
「足元が温かいって、本当に気持ちがよくて、何とも言えない安心感があります。この気持ちのよさが重ねばきを続けられた理由のひとつです」
青木さんがいまだ続けている方法には半身浴もある。
「38~40℃の湯に20分以上入ります。ぬるいときは少しずつ温度を上げて。汗がよく出るようになります」
具合が悪いときほど、湯船に長くつかる。それだけで体調が改善されるという。
「胃がちょっと重いとか、今日は冷えたなと感じたときには2時間くらい入っていることもあります」
上半身よりも下半身が温かくなる服装を
ほかにも、根菜やしょうがといった体を温める食材をよくかんで食べ、腹八分目におさめる。上半身よりも下半身が温かくなる服装を選び、体に触れるインナーは絹製品を着用する。デスクワーク時と就寝中は湯たんぽで足元を温め、毎日ウオーキングするように心がける。
こうすることで、青木さんの手足は常に温かくなり、風邪はもちろん、頭痛や五十肩などの症状もない。更年期も軽かったそう。
「体の冷えをとることが、自分の健康をいちばんに支えてくれると確信しています」
温活で薬いらずの生活も夢ではないというわけだ。
青木さんおすすめの「冷えとりグッズ3選」
【1】下着は吸湿性のいいシルク生地を買って手作りで
肌に直接触れるインナーは吸湿性、発散性のいい絹に。「ただ、絹製品は高価なので、最近は生地を買って、ショーツやレギンスなどを手作りすることも。体を締め付けないようゴムの強さを調節できておすすめです」
【2】一年中、靴下は“4枚重ねばき”がマスト
「私は冷えとり衣類専門店・うさぎの会の靴下を30年近く愛用しています。基本は絹と綿(またはウール)の靴下を交互にはくだけ。ゆったりした温かさに包まれます」。うさぎの会「公式ウェブサイト」
【3】デスクワーク中と就寝中は湯たんぽが欠かせない!
「デスクワーク中と就寝中は、足元に湯たんぽを置いています。湯たんぽは保温力の高い陶器製のもの。それを自作の袋に入れてタオルも巻いています。ここに足をのせて、ひざから毛布をかけたら天国のような温かさ!」
教えてくれた人
青木美詠子さん/文筆家。30年近く冷えとりを続けている冷えとりマスター。『ずぼらな青木さんの冷えとり毎日』『ずぼらな青木さんの冷えとりグッズとごはん』『ずぼらな青木さんの冷えとり 大人のふだん着』(KADOKAWA)など冷えとりに関する著書も多数。
取材・文/土田由佳 冷えとりグッズ写真/青木美詠子
※女性セブン2023年1月19・26日号
https://josei7.com/
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