シニアにおすすすめ「背伸びせず使える」「中身が見える」冷蔵庫って?注目の新商品の特徴を解説
「冷蔵庫の上段のものが取れない」「何度もドアを開閉するのがおっくう」などの悩みを抱える高齢者にも使いやすい冷蔵庫が、11月8日にツインバードから発売される。どんなものなのか?製品の特徴を紹介する。
シニアにやさしい冷蔵庫が新登場
2021年に創業70周年を迎え「匠プレミアム」と「感動シンプル」という2つのブランドを立ち上げたツインバード。「ツインバード工業株式会社」から「株式会社ツインバード」への社名変更を機に、家電メーカーから脱却し、ものづくりのプロ集団として豊かな暮らしを提案する“ライフスタイルメーカー”への生まれ変わりを宣言。生活する人の暮らしに寄り添う製品を提供していくとのこと。
その試みのひとつが、4年かけて開発された「感動シンプル」ブランドの新製品の冷蔵庫だ。
同社のプロダクトデザイナーによると、
「家電量販店で、冷蔵庫を見ている背の低い方が、背伸びをしていたり、肩を張っていたりして違和感を覚えました」と感じた体験が、開発のきっかけになったという。
「毎日気持ちよく使える道具」として、”背伸びせず使える”冷蔵庫と”中身が見える”冷蔵庫の2機種が登場する。その特徴を紹介しよう。
【1】高齢者や小柄な人にも使いやすい
『背伸びせず使える冷蔵庫 HR-E935W』の特長
一般的な冷蔵庫はより多くの住環境に設置できるようにと幅が狭く、高さや奥行きが大きくなってしまっていたという。実際に高齢者や小柄な人にとっては使いづらいことも。
そんな悩みに応えるべく開発された製品が”背伸びせず使える”冷蔵庫だ。人体のサイズから、目線や肩の位置に合わせた高さと、無理なく腕が届く奥行きに設計され、使いやすさが追求されている。
・背伸びしなくても上段の物を取り出せる
170cmを超える高さだった従来の冷蔵庫のクラス(※1)平均より、約11cm低く設計されているので、小柄な人でも無理せず最上段まで手が届く。また、奥行きも63㎝と同クラスの中では最も狭く、食品の取り出しがスムーズ。冷蔵庫の最上段の奥は、食材を入れずにいたが、これならスペースを無駄なく活用できるだろう。
・冷凍室が腰の高さで取り出しやすい
冷凍容量はクラス(※2)最大の約103リットルだが、腰の高さに設計されているので、見やすく取り出しやすい。
フタつき製氷皿は、軽くひねるだけで簡単に氷を取り出せる。手の力が弱ってきた高齢者に適しているといえそうだ。
※1 2022年10月現在 330L-380Lクラス 国内販売 同社調べ
※2 2022年10月現在 310L-360Lクラス 独立野菜室を持つもの 国内販売同社調べ
【製品データ】
製品名:4ドア冷凍冷蔵庫(HR-E935W)
カラー:ホワイト
発売日:2022年11月8日発売予定
価格:オープン価格(市場想定価格:18万円・税込)
製品寸法(約):W685×D630×H1648mm
製品重量(約):80.5㎏
定格内容量:354L(冷蔵室191L<140L>冷凍室103L<72L>野菜室60L<37L>)
※<>内の数値は「食品収納スペースの目安容量」
年間消費電力量:323kWh/年
年間消費電力・2021年度省エネ基準達成:108%
2.ドアを開けずに庫内をチェックできる
『中身が見える冷蔵庫 HR-EI35B』の特長
冷蔵庫は開けたらすぐに閉めるという習慣から、冷蔵庫の中身を把握しきれず、食材を買い忘れたり、傷ませてしまったり…。そんな背景から開発されたのが”中身が見える”冷蔵庫だ。ドア部分のガラスから食材が見渡せるのは画期的だ。
・ドアを閉めたまま中身が確認できる“タッチ&ビュー”機能が便利
触れるとドアのハーフミラーガラスが透けて中が見える“タッチ&ビュー”機能を搭載。ドアを開けずに中身を確認できるので、いま何が冷蔵庫にあるのかを把握しやすく、食材の買い忘れも防げる。また、同じ物を買ってきてしまうといったフードロスの削減にもつながりそうだ。
ドアを何度も開けずに済むため、冷気漏れが減って消費電力も抑えられる。
※タッチ&ビュー機能以外の基本的な仕様や大きさは、『背伸びせず使える冷蔵庫』と同様。
【製品データ】
製品名:4ドア冷凍冷蔵庫(HR-EI35B)
カラー:ブラック
発売日:2022年11月8日
価格:オープン価格(市場想定価格:23万円・税込)
製品寸法(約):W685×D630×H1648mm
製品重量(約):84㎏
定格内容量:354L(冷蔵室191L<134L>冷凍室103L<72L>野菜室60L<37L>)
※<>内の数値は「食品収納スペースの目安容量」
年間消費電力量:345kWh/年
年間消費電力・2021年度省エネ基準達成:102%
発売元:ツインバード
https://www.twinbird.jp/
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90才になる記者の母は、加齢とともに背が縮み145cmになっている。実家の冷蔵庫の上半分は使えていないのが現状だ。さらに、自分で買い物に行き料理もするが、つい同じものを買ってきて無駄にした経験も。加齢とともに「ドアの開け閉めがおっくうになり、中身のチェックがしにくい」とのこと。この2機種の冷蔵庫ならそんな悩みも解消してくれそうだ。
取材・文/本上夕貴