簡単【無限レシピ】はおいしくて止まらない、調理10分以内、作り置きできる!
よく耳にする”無限レシピ”とは、「おいしすぎて止まらなくなる、無限に食べられる料理の作り方」を指し、「作り置きできる」「10分以内で作れる」といった3つの条件を備えていると話すのは、数多くの無限レシピを考案しているフードコーディネーターの大友育美さん(「」内、以下同)だ。
「”無限”というからには、食欲をそそる味が基本です。食が進むのは、メリハリの利いた濃いめの味。例えば、しょうゆにはちみつを加えた甘辛味には、さらに梅干しの酸味をプラスする。そうすることで、味が締まります」
濃いめの味付けにすれば保存がきき、作り置きもできるので一石二鳥。また、同じ味を食べ続けても飽きないよう、食感を工夫することも大切だ。
「例えば、れんこん。厚く切ればもっちり、薄く切ればシャキシャキした食感に。うまく使い分けましょう」
無限レシピは、調理時間が短いのも特徴だ。
「早く味をしみ込ませるにはポリ袋に入れてもむ。油を吸収しにくいきのこ類は、水を加えて蒸すのがおすすめ」
旬の秋野菜をたっぷり使った無限レシピを試してみて。
※レシピは2人分。電子レンジの加熱時間は600Wの場合。500Wの場合は2割増し、700Wの場合は2割減に。
里いも
●里いもと豚バラのカリッと焼き(10分で完成/冷蔵保存で3日)
香ばしい里いもに肉のうま味がジュワ~!
【1】里いも4個(約200g)は真ん中に切れ目を1周入れる。耐熱容器に入れてラップをかけたら、電子レンジで6分加熱し、熱いうちに皮をむいて、半分に切る。豚バラ肉100gは4cmの長さに切り、塩・こしょう各少量をふる。
【2】フライパンに【1】の豚バラ肉を入れて炒めたら、【1】の里いもを加え、軽く焦げ目がつくまで焼く。しょうゆ小さじ1を回し入れ、こしょう少量をふる。
※フライパンがテフロン加工でない場合は、最初にサラダ油少量を引く。
●ねぎ里いも(10分で完成/冷蔵保存で3日)
淡白な里いもにはガラスープの素で味にメリハリを。
【1】里いも4個(約200g)は真ん中に切れ目を1周入れる。耐熱容器に入れてラップをかけたら、電子レンジで6分加熱して、熱いうちに皮をむく。長ねぎ5cm分は粗みじん切りにする。
【2】ボウルに、【1】の里いもを入れてざっくりつぶし、【1】の長ねぎ、ごま油小さじ2、ガラスープの素・酢・ごま各小さじ1、こしょう少量を加えて混ぜ合わせる。
れんこん
●れんこんのフワフワはんぺん蒸し (10分で完成/冷蔵保存で2日)
れんこんのシャキシャキ感にはんぺんのフワフワ感が絶妙。
【1】れんこん1節(約200g)はスライサーなどで薄く輪切りにする。はんぺん1枚はパッケージ袋に入った状態のままもんで細かくする。
【2】耐熱皿に、【1】のれんこん半量を並べ、片栗粉少量をかける。【1】のはんぺんを広げてれんこんの上にのせ、片栗粉少量をかける。さらに、はんぺんを覆うように、【1】のれんこん半量をのせる。ラップをかけ、電子レンジで6~7分加熱。器に盛り、しょうゆ・青のり各適量をかける。
●れんこんとベーコンのオイスターカレー炒め(10分で完成/冷蔵保存で3日)
れんこんは厚めに切ってもっちりした食感を楽しむ。
【1】れんこん1節(約200g)は8mm幅の輪切りにし、ベーコン(ハーフサイズ)4枚は半分に切る。
【2】フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、【1】を入れて炒め、水大さじ2、カレー粉・オイスターソース各小さじ1、しょうゆ小さじ1/2を加えて炒める。ふたをして弱火で5分煮る。
青梗菜
●青梗菜のさばディップがけ(6分で完成/冷蔵保存で2日)
葉物は”レンチン”だけでOK。さばディップが味の決め手に。
【1】青梗菜2株は葉と茎に分け、茎は縦に6等分に切る。葉と茎を耐熱容器に入れ、ラップをかけたら電子レンジで4分加熱する。
【2】ボウルに、さば水煮缶1缶分(約200g)の身、すりごま大さじ2、ごま油小さじ1、塩小さじ1/2、こしょう少量を入れ、フォークでつぶし混ぜる。
【3】器に【1】を盛り、【2】をのせる。
ごぼう
●ごぼうのこっくり梅煮(10分で完成/冷蔵保存で4日)
甘辛味に梅干しの酸味をプラスして後を引くおいしさに。
【1】ごぼう1本は細長い薄切りにする。
【2】フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、【1】をさっと炒めたら、梅干し2個、水1/2カップ、はちみつ・しょうゆ各大さじ1を入れる。ひと煮立ちしたら弱火にし、5分煮る。
●ピーラーごぼうのマリネ(6分で完成/冷蔵保存で4日)
ピーラーでスライスすればサラダ感覚で食べやすい。
【1】ごぼう1本は8cmの長さに切り、ピーラーで薄切りにする。
【2】フライパンにごま油小さじ2を熱し、【1】を入れ、中火で2分炒める。
【3】ボウルに、しょうゆ・ごま油各小さじ2、おろしにんにく小さじ1/2、塩ひとつまみを入れて混ぜ合わせ、【2】を加えて和えたら器に盛り、すりごま大さじ1をかける。
なす
●蒸しなすのごまマヨソース(8分で完成/冷蔵保存で3日)
蒸す必要ナシ! レンジ調理でトロトロに。
【1】手にサラダ油適量をとり、なす3本(1本約100g)の表面に塗ってコーティングする。ラップに包み、やわらかくなるまで電子レンジで6~7分加熱する。硬いようなら加熱時間を1分ずつ延ばす。
【2】【1】が熱いうちに、半分に裂く。
【3】ボウルに、ポン酢大さじ2、すりごま・マヨネーズ各大さじ1、砂糖ひとつまみを入れて混ぜ合わせ、【2】と和える。
●なすのエスニックだれ(6分で完成/冷蔵保存で3日)
ポン酢を合わせればナンプラーの風味がマイルドに。
【1】なす3本(1本約100g)は縦8等分に切り、ポリ袋に入れて片栗粉大さじ1を加えてまぶす。
【2】煮立った湯適量に【1】を入れ、3分ゆでたらざるにとる。水気を切って器に盛り、混ぜ合わせたナンプラー・ポン酢・オリーブオイル各小さじ2をかける。
春菊
●春菊のナッツ白和え(8分で完成/冷蔵保存で2日)
豆腐VS.ナッツ、異なる食感で食べ飽きない!
【1】春菊1束はさっとゆでて冷水にとり、水気を絞ってざく切りにする。無塩のミックスナッツ1/2カップ(約50g)もざく切りに。
【2】ボウルに、木綿豆腐1/2丁(約175g)、オリーブオイル大さじ1、しょうゆ小さじ1、塩小さじ1/2を入れてつぶしながら混ぜ、【1】を加えて和える。
●春菊の熱々ベーコンサラダ( 5分で完成/冷蔵保存で1日)
ヨーグルト&マヨネーズ”Wのコク”で1束ペロリ!
【1】春菊1束の葉を手でちぎり、残った茎は斜め切りにする。混ぜ合わせたヨーグルト・マヨネーズ各大さじ2で和える。
【2】フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、細切りにしたベーコン(ハーフサイズ)4枚を炒めたら、【1】にかける。
かぶ
●かぶの明太ねぎ和え(5分で完成/冷蔵保存で3日 )
明太子の塩気がかぶの甘さを引き立てる。
【1】かぶ3個は、薄いいちょう切りに。長ねぎ5cm分は粗みじん切りにする。
【2】ボウルに、薄皮をとった明太子1/2腹(約50g)、ごま油小さじ2、塩ひとつまみを入れて混ぜ合わせる。【1】を加えて和える。器に盛り、お好みでちぎったかぶの葉適量を添える。
●かぶの浅漬けレモン風味(5分で完成/冷蔵保存で4日)
砂糖でうま味アップ! レモンで爽やかさアップ!!
【1】かぶ3個は、茎2cm分を残し、8等分のくし切りにする。残りの茎と葉はざく切りにする。
【2】ポリ袋に【1】、昆布茶・レモン汁各小さじ1、塩・砂糖各小さじ¼を入れてもむ。レモンの輪切り3枚を半月切りにして混ぜる。
【3】冷蔵庫に20分置けば完成。急ぐ場合はしっかりもみ込み冷蔵庫に5分置く。
さつまいも
●さつまいものピリ辛そぼろ(10分で完成/冷蔵保存で3日)
そぼろの辛味とさつまいもの甘味が絶妙。
【1】さつまいも1本(約250g)は、8mm幅の拍子木切りにする。
【2】耐熱容器に、豚ひき肉150g、みそ・水各大さじ2、ごま油小さじ2、しょうゆ・砂糖・片栗粉各小さじ1を入れて混ぜる。
【3】容器の中央を開けて【2】の豚ひき肉を広げ、中央に【1】を入れる。ラップをかけ、電子レンジで7分加熱したら混ぜる。七味唐辛子適量をかける。
※豚ひき肉を容器の周りに広げ、さつまいもを中央に置くと、均等に加熱できる。
●さつまいもの柚子こしょうチーズ和え(8分で完成/冷蔵保存で3日 )
甘いさつまいもサラダ。柚子こしょうがアクセントに。
【1】さつまいも1本(約250g)は、8mm幅の輪切りにして耐熱容器に入れる。その上からぬらして絞ったペーパータオル、ラップを順にかけ、電子レンジで4分加熱する。
【2】【1】が熱いうちに、クリームチーズ50g、柚子こしょう小さじ1/2、塩小さじ¼を加えて混ぜ合わせる。
※さつまいもが大きければ半月切りに。フライパンでこんがり焼いてもOK。
きのこ
●きのこのキムチーズ焼き(6分で完成/冷蔵保存で2日)
チーズ×キムチ×みそ発酵食品タッグでうま味倍増!
【1】しいたけ6枚は石突きをとり、4等分に切る。えのき1パック(約100g)は根元を切り落としてほぐす。
【2】フライパンにサラダ油小さじ2を熱し、【1】、キムチ1/2カップ、みそ・ケチャップ・水各小さじ2を入れて炒め合わせ、ピザ用チーズ1/2カップをのせ、ふたをして弱火で2分煮る。
●きのこチャンプルー(8分で完成/冷蔵保存で2日)
味のまとめ役はたっぷりのかつおぶし!
【1】しめじ1パックは石突きをとって小房に分け、エリンギ1パックは横半分に切ってから薄切りにする。
【2】フライパンにサラダ油大さじ1を熱したら【1】を入れて炒め、混ぜ合わせたしょうゆ小さじ2と塩ひとつまみを加え、炒める。
【3】溶き卵1個分を回し入れ、ざっくりと混ぜて卵に火を通し、器に盛ってかつおぶし適量をかける。
教えてくれたのはこの人
大友育美さん/ フードコーディネーター・国際中医薬膳師。旬の野菜を使って手早く作れる家庭料理に定評が。主な著書に『無限レシピ』(ワニブックス)があり、レシピのバリエーションは豊富。国際中医薬膳師の資格も持つ。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2018年11月8日号
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