小柳ルミ子が警鐘を鳴らす「歯ぐきの痛みは絶対にがまんしてはダメ」
1年かけてあごの骨が再生したため、今年5月、インプラントの入れ直しが終了。予定では8月にインプラントの金具にかぶせものの歯を装着し、長い治療が終わるという。インプラントが折れてからは、現在のかかりつけ医から細かい指導を受け、しっかりとケアを続けているという。
「食後は必ず、先生の指示通り、口腔ケアをしています。外出中で歯みがきができないときは、殺菌作用のある洗口液で口をゆすぎ、自宅では、普通の歯ブラシで手術した患部以外をみがいてから、インプラント専用の毛先が柔らかめの歯ブラシ2種類を使って、丁寧にみがいています。最後に歯間ブラシで、歯周病のケアもしています。
これまでの歯みがきは、単に歯ブラシで歯を横方向にみがくだけだったという。しかしいまは、歯ブラシを歯ぐきにちょっと入るくらいの角度で当てて、歯と歯ぐきの間の歯垢を取り除くようにみがいている。
「炎症が起こる原因は菌だから、歯周病菌がたまらないようなケアをしようと意識を変えました。いちばん大事なのは歯ぐき。歯ぐきがあってこその歯ですから」
食欲が落ちると、体力も免疫力も落ちるため、バランスよく食べることも心がけているという。
「いくら腕のいい先生が治療してくださっても、体に治そうとする力がないと意味がありません。免疫力を高めるには食事が大切。食事を摂るには、歯と歯を支える土台の歯ぐきが健康でないといけないんです。でないと、おいしいものを食べたいという気持ちすら湧いてきませんから」
歯科治療にもセカンドオピニオン
歯の健康には、歯のケアと食事が大切だと教えてくれた小柳。さらにこう付け加えた。
「歯ぐきの痛みは絶対にがまんしてはダメ。私はがまん強すぎたのがいけなかったんです。放置しないですぐに歯科医院に行ってください。でないと、つらい治療を長期間受けることになります。医師の治療方針に疑問があれば、セカンドオピニオンを受けることもおすすめします」
口腔治療の進歩は著しい。医師によって技術に差があるのは確かだ。小柳は自分の意思を理解してくれる技術力の高い現在の医師に巡り合うまで、5軒もの歯科医院をまわったという。
1本の歯が人生を変えることもある。安易に抜こうとする医師もいるので、納得のいく治療方針を提示してくれる医師に巡り合えるまで、病院を変えるのは悪いことではない。今年で70才になった小柳の歯は、歯周病の症状も抑えられ、健康だという。小柳の歌手生命を支えているのは、毎日正しく続けている歯ぐきケアのおかげなのだ。