更年期に気になる口臭の原因と口臭を防ぐトレーニング&ケアグッズ7選
口臭予防にはもちろん、歯磨きも効果的だ。
「一般的には、食後すぐのタイミングで、1日3回歯磨きをするのがいいとされていましたが、私はおすすめしません。歯磨きでは、いかにタイミングよく、プラーク(食べ物の残りかすが歯の表面につき細菌が繁殖したもの)を取るのかが重要です。プラークの原因菌が増えるのは、唾液の分泌が減る睡眠中。ここで細菌を増やさないように、就寝前と起床後すぐに歯磨きするのが、口臭予防につながる絶好のタイミングです」
食事中や食後は、唾液分泌量が最も多くなる。せっかく増えた唾液を歯磨きやうがいで流してしまうのはもったいないため、食後の歯磨きは控えた方がいいというわけだ。
「食後は、水を口に含んで、舌を動かしてから飲み干す“お口直し”で充分です」
これは口腔内に残った食べかすを取り除くため。食べかすがあると、唾液の酵素や細菌によって分解されて腐敗し、口臭の原因になるからだ。
ロ臭予防に効果のある食べ物
□ 生のパイナップル
□ パセリ
□ いちじく
□ キウイフルーツ
□ 緑茶
□ パパイア
□ 紅茶
□ ウーロン茶
□ りんごの皮
□ 柿の皮
□ 昆布などの海藻類
□ ぶどうの皮
口臭には内臓疾患が隠れている場合も
口臭の原因で最も多いのはこれまで述べてきたように、唾液の減少による口腔内のトラブルや歯周病だが、胃の疾患が関係することもある。急に口臭がきつくなったら、内臓疾患の可能性を考えた方がいいという。
「胃炎や胃潰瘍などにかかると、消化不良を起こしやすくなります。その結果、食べたものが胃の中に残り、異常発酵します。発酵ガスが胃液とともに口に逆流し、酸っぱい腐敗臭のような口臭をもたらすのです」
また、糖尿病が口臭の原因になるケースも多い。
「糖尿病になると、インスリンが不足して糖の分解が進まなくなり、その代わりに体脂肪を燃焼してエネルギーを作ろうとします。その際にケトン体というにおい物質が発生。それが血流に乗って全身に送られるため、甘酸っぱい口臭や体臭がしてきます」
そのにおい、病気かも!?
□ 腐った玉ねぎのようなにおい、硫黄のようなにおい→歯周病
□ 甘酸っぱいにおい→糖尿病
□ 酸っぱい腐敗臭のようなにおい→胃の疾患
□ アンモニアのにおい→腎臓の疾患
□ ドブのようなにおい→肝臓の疾患
□ 古いビールのようなにおい→痛風
□ 魚が腐ったようなにおい→魚臭症 (別名トリメチルアミン尿症。正常に代謝されなかったトリメチルアミンは血液とともに血管内を流れ、魚のようなにおいになる)
内科的疾患から口臭が発生する場合、重篤な症状になっていることが多いという。いつもと違う口臭に気づいたら、すぐに医療機関を受診しよう。