魯肉飯、四川麻婆豆腐…本場の味を再現する調味料の選び方と使い方

　中国料理は、北京・広東・四川・上海・福建の5大料理が有名。地域によって味つけは変わるが、香辛料を効かせるのは共通しているため、調味料は本場のものを選ぶと本格的になりますよ。そこで、日本で手に入る調味料や食品を紹介します。人気の台湾グルメ、ルーロー飯（魯肉飯）やスイーツも、輸入食材を使えば現地と変わらなぬ味を楽しめちゃいますよ。

　さらに、輸入食品の使い方を、世界の食材にくわしい料理研究家の柳瀬真澄さん、「ドン・キホーテ」＆「カルディコーヒーファーム」マニア・再現レシピ研究家の稲垣飛鳥さんの2名にアドバイスしてもらいました。輸入食材が購入できるお店も紹介。医食同源が重んじられる中国料理を食べてコロナに打ち克とう！

※今回取材した店舗の商品はすべて2021年12月2日現在の税込価格です。

※紹介した商品の取り扱いは一部店舗を除きます。

中国・台湾料理　本場の調味料を駆使すれば家庭で再現可能！

　中国・台湾料理は、同じアジア圏だけに日本で手に入る食材に、本場の調味料で味付けするだけで再現が出来るんです。

中国の風景 — 本場の味を堪能して、中国・台湾を旅している気分になろう！（写真／ゲッティイメージズ）

●【四川省の味】陳麻婆豆腐（麻婆豆腐の素）

刺激が欲しいならこの「麻婆の素」に挑戦を！

　山椒などの香辛料を多用した激辛料理で知られる四川省で作られた激辛麻婆豆腐の素。辛いもの好きの間では、昔から根強い人気がある。山椒の香りが食欲をそそり、香りだけでもご飯が進むが、実際食べてみるとその辛さに目玉が飛び出る。記者も挑戦してみたが、調理中からすでに咳き込むほど。辛いものに目がない人はぜひ。

陳麻婆豆腐（麻婆豆腐の素）大辛 150g（50g×3袋）643円／ヤマムロ〔取り扱い店舗／原宿舶来食品館〕

＜達人の食べ方＞

「辛いものが大好きなので、この『陳麻婆豆腐』は常備しています。ご飯にかけて麻婆丼にしたりうどんにかけるなどしてアレンジしています」（稲垣さん）

●【四川省の味】麻辣醤（マーラージャン）

四川料理に欠かせない定番調味料

　麻辣醤（マーラージャン）の「麻」とは中国語で「しびれる味」を意味し、辛さが特徴の四川料理には欠かせない調味料。少し加えるだけでも、本場の味を出せる。ラー油代わりとしても使えるほか、ピリ辛のチャーハンや焼きそば、鍋のつけだれなど、幅広く使える。

麻辣醤 170g 561円／アリサン〔取り扱い店舗／原宿舶来食品館〕

＜達人の食べ方＞

「ひき肉を炒めるときに加えればピリ辛そぼろに。さば缶やツナ缶に加えるだけでも味のアクセントになり、いい酒のつまみになります。野菜マリネに少量足してもおいしいですよ」（柳瀬さん）

●【貴州省の味】豆鼓（トウチ）入りラー油

具材がたっぷり！ご飯にかけて召し上がれ!!

「ラー油といえばローカンマ」といわれるほど有名なブランド。肉、玉ねぎ、ピーナッツなど、入っている具材によって、ラインアップは7種類。点心などのつけだれとしてはもちろん、具材が豊富なので、ご飯にのせて“食べるラー油”として使うのがツウ。初心者は定番の「風味豆鼓油辣椒」から試し、辛さを確かめつつ使うのがおすすめ。