兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第127回 兄のアレがバレました】
若年性認知症が進行し、トイレの場所がわからなくなってしまった兄がベランダ用を足してしまうことをやめさせられない妹のツガエマナミコさん。今回は思わぬことから、兄の症状を同じマンションの人に打ち明けることになってしまったお話です。
今年も「明るく、時にシュールに」、認知症を考えます。

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「最近どこからかアンモニア臭みたいな匂いがするんですけど」
いやはや昨今のテクノロジーはたいしたものでございます。ツガエは先日、米国ロサンゼルス在住の日本人の女性にZoom取材をいたしました。時差の関係で深夜だったので、お風呂あがりのパジャマ姿(もちろん画面で見えるところは取り繕いました)でもって超すっぴん。自宅にいながら海外にいる方を取材…そんなことをしている自分が不思議でございました。会話で感じる音のズレも国内のZoomとまったく同じ。画面の向こうがロサンゼルスとは思えない鮮明さで、文明が進んだ令和を生きていることを実感いたしました。
それはさておき、今回はアレです。ついにお隣りから苦情が来ました。苦情というとたいへん語弊があり、結果的にはやさしく受け入れていただいたのですが、「ベランダでオシッコ」の実態に気づかれてしまいました。
ある朝、ピンポンが鳴り、インターホンの