兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第122回 自分の身は自分で守らなければ】
兄は若年性認知症。両親亡き後、兄と2人暮らしをするライターのツガエマナミコさんは、サポートを続けながらも心中は大変複雑です。「どうして私が兄の世話をしなければいけないか?」「いったいいつまで?」「わたしの今後はどうなる?」…。しかし、ツガエさんの悩みは、日々の生活の中に飲み込まれてしまうのでした。
それでも「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

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兄とはなるべく距離をとっておきたい
先日、久しぶりに映画館で映画を観てまいりました。観たかったコメディ映画が終わってしまっていたので、話題のちょっと怖そうな映画を観たのですが、なんとも後味が悪くて少し後悔いたしました。
映画が悪かったわけではございません。まだ公開しているかもしれないのでタイトルは伏せますが、登場人物の一人に妙に共感できてしまったからです。彼は人殺しをします。美しく気のいい明るい青年の顔をもちながら自分が頑張っても何もうまくいかない人生を周りのせいにして自暴自棄になって……。一瞬で通りすぎてしまったので台詞は覚えておりませんが、「同じこと考えている」と思えた台詞があり、映画を観ながら「これはわたくしだ」と思ってしまったのです。後味悪すぎです。
現実の世界でも身勝手な動機で人を殺める人がたまにいます。昔は「意味わっかんな~い」と切り捨てていたことが最近「ちょっ