【オナラ大研究】におい、音、頻度でわかる いいオナラと悪いオナラ
生活習慣が乱れると腸内細菌のバランスが崩れ、悪玉菌が活性化。すると腸内腐敗が起こり、悪いオナラになってしまう。悪いオナラはにおいがキツいもの。以下の項目の半分以上に当てはまる場合は、急いで腸内環境を改善しましょう。
□肉食が中心だ
悪玉菌のエサとなるのが高脂肪、高たんぱく質の食べ物。「特に肉類は、たんぱく質などの栄養素が豊富で、健康維持に必要な食べ物です。適量ならばいいのですが、毎日、野菜もとらず肉ばかり食べていると、悪玉菌が活性化してしまいます。肉を食べる場合はその倍以上の野菜を食べること。肉も脂身の少ないものを選ぶといいですね」。とんカツや唐揚げを食べる時も付け合わせのキャベツなど野菜をしっかりと食べること。天ぷらは野菜も食べて。
□エスカレーターがあれば常に利用する
普段、あまり動かずに座っていることが多い人や、駅やデパートなど外出先で、エスカレーターやエレベーターを必ず利用する人は、オナラがクサくなりやすい。「運動不足になると腹筋が衰えてしまいます。すると、腸を動かす煽動運動が弱まり、便秘を引き起こし、腸内環境が悪化し、オナラもクサくなります」
□水分をあまり摂らない
排便には水分が大きくかかわっている。「胃と小腸で消化された食べ物の残りは大腸に行くのですが、ここではまだ水分を多く含んだ液状です。その後、水分は大腸の壁に吸収され、ちょうどいい硬さの便となって排出されます。しかし、水分が充分に足りていないと、便が硬くなり、便秘を起こしてしまいます。そのためガスもたまり、においもキツくなります」。
□便秘もしくは下痢がちだ
便秘は健康に百害あって一利なし。当然、オナラにも悪影響だ。「便秘は腸の中に便が残っている状態ですから、腐敗が起きているのと同じ。3日以上続いたら、便もクサくなりますし、当然、オナラのにおいもキツくなります。下痢も同様。一度でも下痢をすることで、腸内細菌が一気に流れ出てしまい、善玉菌が少なくなり、悪玉菌がはびこりやすくなるためオナラもクサくなります」。
□食事を抜きがちだ
食事の中でも特に朝ご飯を抜くと、クサいオナラが出る可能性が高くなる。「食事の回数を減らすと、1回で食べる量が増えます。すると消化酵素がたくさん必要となり、腸にも負担がかかってしまい、便秘しやすくなります。また、腸内腐敗も起こり、オナラもクサくなる。健康的に暮らすには、3食きちんと食べた方が代謝もよく、ダイエットにも効果的。ただし、食べ物を消化するまでに5~6時間かかるので食間はそのくらい空けましょう」。
□イライラしやすい
腸は自律神経と密接に関係している。「腸はストレスの影響を受けやすく、緊張したり、イライラすると交感神経のバランスが乱れ、腸の動きも悪くなります。これが長く続くと便秘や下痢をしやすく、お腹にガスがたまりやすくなったり、オナラがすぐに出てしまう過敏性腸症候群になることも。飛行機の中などで”してはいけない”と思うと、ますますしたくなるような場合は、この病気の可能性があるので、医師に相談してみましょう」。
□アルコールをよく飲む
ビールなら350mlを1缶、グラスワインなら2杯程度など、適度な飲酒はストレス解消に最適。だが、ジョッキで何杯も飲むような過度の飲酒は腸に負担をかける。「アルコールが刺激になって下痢をしてしまうと、一気に善玉菌が減少します。また、おつまみに揚げものなど高カロリーのものばかり選ぶのもNG。悪玉菌の巣窟となり、クサいオナラを増やすことになります」
□カロリーオフのドリンクを選ぶ
ダイエットのために、カロリーゼロやカロリーオフなどのドリンクを選ぶことはよくあるが、これもクサいオナラの原因に。「カロリーは低くても、人工甘味料が使われているものは、小腸で消化されにくいため、クサいオナラの原因となる」。人工甘味料の摂りすぎは、お腹がゆるむ原因になるので気をつけて。
□冷え症だ
冷え症の人は腸が冷えているため、消化する力が衰え、便秘になる人が多い。「特に今年のように暑さが厳しいと、冷たいものを食べる機会も増え、冷房の効いた部屋に長時間いることで腸が冷えてしまいます。腸が冷えると消化の働きも悪くなり、悪玉菌がはびこりやすく、オナラにも悪影響。その他、免疫力低下や肌荒れなどの原因にもなります」。