兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第228回 人生初の救急車体験】
大変です。若年性認知症の兄と暮らすライターのツガエマナミコさんが、仕事帰りに、激しいめまいと吐き気に襲われたのです。自宅の最寄り駅までなんとか辿り着いたものの、もはや歩くこともままならないマナミコさんは駅前の交番に助けを求めましたが、警官から促されて、結局、救急車を呼ぶことになりました。マナミコさんの身に何が起きているのでしょう。

* * *
病院から帰宅すると、ふたたび悲劇が…
「歳をとると、今まで起こらなかったようなことが起こりますよね」
そうおっしゃったのは、救急車で搬送された病院からの帰りに乗車したタクシーの運転手さまでございました。
本当に、これまでになかったことです。わたくし滅多に体調を崩すことがなかっただけに、突然のめまいと吐気にすっかり動揺してしまいました。今考えると、うんと時間をかければ歩いて帰ることもできたと思います。でも病院で「なんでもない」とわかって安心できたことは大きく、このあとに家で待ち受けていた悲劇を思うと、救急車を呼んだ判断は正解だったと感じています。
取材先から必死で自宅最寄り駅まで帰ってきたものの、結局駅前交番から救急車を呼んだわたくしは、救急隊の人に抱えられるようにして救急車に乗り込みまして、ベッドに寝かされました。
でもすぐ