冬の肌力を高める<生活習慣ランキング>トップ3は「保湿、睡眠、食」理由を専門家が解説
お風呂上がりに顔が引きつるようなツッパリを感じる、ファンデーションを塗ればまるで“地割れ”のようにひびが入る…。寒い季節は乾燥により肌の老化が進みやすい。潤いのある若々しい肌をキープするためには、どんな生活習慣を心がければよいのだろうか。専門家に肌の乾燥&老化を防ぐ究極の習慣を聞いた。
教えてくれた人
前山美千代さん/みらい病院・美容皮膚科医、宇井千穂さん/やさしい美容皮膚科・皮フ科院長、松田明子さん/センシンクリニック、桐生有紀さん/スクエアクリニック・美容皮膚科医、川㟢加織さん/皮フ科かわさきかおりクリニック院長、田中優子さん/田中病院院長、西嶌暁生(にしじまあきお)さん/恵比寿こもれびクリニック院長・形成外科医、金丸絵里加さん/管理栄養士、古市ゆりさん/上野毛駅前総合クリニック美容皮膚科、望月理恵子さん/管理栄養士
肌力を上げる「究極の習慣」ランキング
10人の「専門医」と「食の専門家」におすすめの食品と習慣を挙げてもらい、1位を10点、2位を9点、3位を8点、4位を7点、5位を6点として集計。
※順位/習慣/点数/理由
【9位】腸活・便秘予防/14点
「腸内環境が悪いと吹き出物ができやすくなったり、肌のくすみにつながる。ビフィズス菌や食物繊維を積極的に摂って」(金丸さん)、「腸が健全なことで免疫活動が正常に保たれ肌の健康も保つ。野菜や乳酸菌、発酵食品を意識して取り入れて」(田中さん)
【8位】適度な運動/16点
「無理な運動を続けると老化を促進する活性酸素が発生するため、ストレッチやスクワットなど体に負荷のかかりすぎない運動を続けて」(田中さん)、「体を動かすことで毛細血管の隅々まで酸素と栄養分が行き届き、健康な肌づくりにつながる」(望月さん)
【7位】ストレスをためない/19点
「ストレスで肌を必要以上に触ってしまったり、肌の扱いが雑になるなど悪影響を及ぼすこともある」(宇井さん)、「ホルモンバランスや自律神経が乱れ、肌の老化を進める」(田中さん)、「自律神経が乱れることで血行不良や免疫機能の低下を招く」(望月さん)
【6位】肌の摩擦を防ぐ/23点
「タオルなどで肌をこすることで、肌のバリア機能が低下し保湿力が落ちる」(桐生さん)、「皮膚のバリア機能を破壊しないよう、洗顔やクレンジングの際には必要以上に肌に刺激を与えないようにする」(宇井さん)
【5位】湯船につかる/35点
「体の冷えは血流を悪化させ、必要な栄養素が届きにくくなる」(金丸さん)、「40℃のお湯に20分つかることで、細胞の損傷を防ぐたんぱく質が分泌され、若々しい肌を保てる」(西嶌さん)、「保湿効果のある入浴剤を使えば、肌の潤いがアップ」(古市さん)
【4位】日焼け対策/42点
「紫外線は真皮のコラーゲンを破壊してしわやたるみの原因となる」(金丸さん)、「紫外線を浴びることで肌のバリア機能が低下し、乾燥肌の原因となる」(桐生さん)、「日焼け止めだけでは不充分。日傘、帽子の併用で紫外線から肌を守るべし」(宇井さん)