1日5分眺めるだけで 老眼回復!全米で話題、驚異のトレーニングシートが日本上陸
今までの老眼矯正は、対象物をレンズで大きくしたり、眼球を鍛えたりすることが中心だった。ところが、以下に紹介するシートを活用した老眼矯正のメソッドは、まったく発想を転換した画期的なものだ。シートを使ったトレーニングで鍛えるのは、実は「脳」なのだ――
昨年、米紙『ニューヨークタイムズ』でも取り上げられ、全米で大きな話題を呼んだ老眼回復トレーニング法が、ついに日本に上陸。
「特別に作成したシートの中で、ランダムに並ぶさまざまな形の『しま模様』を目で追いながら、同じ模様を見つけていく、言わば、目だけを使った”神経衰弱”です」(平松類先生、以下「」内同)
効果は、すでにアメリカで実証済み。カンザス大学が38人の近視・老眼の患者を対象に行った実験(2007年)では、全員の視力が向上。その中でも老眼の患者は、近くのモノを見る視力が平均0.3もアップした。
「世界各国でその効果の高さに驚きの声が上がっています。イスラエルでは、空軍パイロットの視力開発訓練にも使用されました。日本でも老眼に悩むかたにすすめたところ、視力が0.4上がりました。副作用がなく、手軽に始められて、お金もかからないのが大きなメリットです」
老眼回復トレーニングシート
正しいやり方
明るい部屋でシートを目から30cm離して持ち、以下の手順で行ってください。
【1】いちばん右上にあるしま模様を見る。
【2】そのしま模様と同じしま模様を、シートの中から探す。
【3】見つかったら、右上から1つ下にあるしま模様を見て、同じしま模様をシートの中から探す。1列終わったら、隣の列の1番上へ。
【4】繰り返し行い、すべてのしま模様を見終わったら終了。
物忘れや集中力低下にも効果
シートのしま模様は「ガボールパッチ」と呼ばれる。1971年にノーベル物理学賞を受賞したデニス・ガボール博士(イギリス人、1900~1979年)が考案したものであり、シートはその簡易版だ。もともとは心理学や脳に関連する検査など、老眼とは関係のない分野で使われていたが、最近になって視力回復にも役立つことがわかってきた。
そもそも「視力」には目の機能だけでなく「脳」が大きな影響を与える。平松先生が解説する。
「私たちは目と脳を使ってモノを見ています。まず眼球の網膜が光を捉え、その光が電気信号として脳に伝わる。その後、脳で処理された画像が視界として認識されます。シートを使って画像を見分ける訓練をすることで、モノを見るときの脳の処理能力を高められる。結果として、視力が向上するのです」
「老眼回復トレーニングシート」の効果的な使い方を平松先生が説明する。
「トレーニングは『夕方以降』に行うといいでしょう。昼間に目や脳を使って、疲れてきたところに刺激を与えることで、より大きな効果が得られます。目の見え方は、できるだけ普段の状態に近づけたいので、コンタクトレンズやメガネはつけたまま、トレーニングを行ってください。
継続は力なりで、毎日続けることが大切です。1日5~10分で構いませんので、最低でも2週間、できれば1か月続けてみてください。1、2度やってすぐに効果が出るものではなく、長く続けたかたに効果が表れています」
脳を鍛えることは、うれしい“副産物”も生むという。
「脳の判断能力が向上すれば、老眼だけでなく近視の改善も見込めるうえ、物忘れや集中力の低下を防ぐこともできるんです」