【老後のリフォーム】工事不要、移動可能！安心・手軽で便利なグッズ8選
リフォームすると決めても、希望の器具を設置できないことも多い。階段に手すりを取り付けたいのにネジが固定できなかったり、改修が大規模になり想定外の予算が発生することがわかったりと、リフォームがスムーズに運ぶのは稀だ。また、生活スタイルの変化や体力の衰えによって、せっかく取り付けた器具を換えなくてはならない事態も生じるかもしれない。
そんな時、手軽に持ち運べたり、ネジを使わない器具を考えてみてはどうだろうか。
建築金物商社・マツ六は、多様なアイデア用品を提案している。
「お客様の要望や注文は、健康状態によって千差万別ですが、だからこそ知恵を絞る楽しさがあります。これからは福祉用具というカテゴリーに捉われず、インテリアとして魅力的なアイテムが注目されるはずです」（佐久間省三常務）
1:安全な入浴をサポート「浴槽台 」
浴槽に深く体を沈めるのが難しい人用に、浴槽の底に置いて使う腰かけ。高さは4段階で調節可能。
価格：1万8000円
2：手を清潔に保つ「便座取手」
両面テープで貼り付けるだけのシンプルな取手。便座の上げ下げを楽にさせ、手を清潔に保つことができる。
価格：620円
3：浴槽の縁で滑る危険性を軽減「浴槽用手すり」
浴槽の縁に取り付け、身長に応じてグリップの高さを調節することができる。
価格：2万7500円
4：オシャレなデザイン手すり「ロハテス」
つかまり立ちをする用途だけでなく、雑誌や小物入れなどにも。プレゼントとしても喜ばれる。
価格：1万5000円（マガジンラックは4000円）
5：体重60kgの人が押しても外れない「手すり」
工事不要で設置できる手すり。突っ張り棒のようにして取り付ける。体重60㌔の人が押しても外れない安定性を持つ。
価格：8万3600円
6：ベッドからの起立を助ける「据え置き式手すり」
ベッドやソファなど、起き上がりや立ち上がりが安全にできるよう設計されている。
価格：5万6000円
7：どこでも段差を解消「持ち運び用スロープ（1000×700mm）」
外出先に段差がある場合に手軽に解消できるよう開発された、持ち運び用のスロープ。
価格：8万3000円
8：浴槽のまたぎ越しの不安を取り除く「バスボード 」
またいで入浴するのが不安定な場合、浴槽をボードで上げ底をして不安を解消する。
価格：2万9500円
●上記価格は全て参考価格（税抜き）。
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厚生労働省の人口動態調査によれば、2016年の死因順位は、1位がん37万2986人、2位心疾患19万8006人、3位肺炎11万9300人。こうした生活習慣病が死因の約6割を占めるが、見落とされているのが、家庭内での不慮の事故である。
同調査によると、16年に家庭内事故で亡くなった65歳以上の数は1万2146人。同年の交通事故死が全年齢で3904人であるのと比べると約3倍にものぼる。介護向けに特化したリフォームを手掛けるユニバーサルスペース社では年間約7000件の住宅改修を手がけるが、約8割が手すりの取り付けで、そのほとんどが家族が要介護認定を受けてからのものだという。
家庭内での事故を防ぐポイントは、階段や風呂、トイレなど転倒しやすい場所への手すりの設置、敷居を中心とした段差の解消、風呂場などの滑りやすい場所の床材の変更が挙げられる。やがて車椅子での移動を余儀なくされることを想定すれば、玄関や室内ドアの開口部を広く取ったりすることも、10年後、20年後を見据えた賢いリフォームといえるだろう。
撮影／内海裕之
※週刊ポスト2018年7月6日号
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