兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第24回 犬を飼う】
若年性認知症の兄とライターの妹・ツガエマナミオコさんは、2人暮らし。心優しい兄を支えるツガエさんだが、日々起こる様々な出来事に思うところは多いらしく…その胸のうちを明かす連載エッセイ。
「明るく、時にシュールに」、でも前向きに認知症を考えます。

兄はワンコが大好き
兄が会社に行かなくなって、自分一人の時間がなくなり、以前よりもずっと兄との暮らしに窮屈さを感じています。
一番面倒なのは毎日昼食を準備しなければならないこと。いままでが、ほとんど一人の時間で、昼食などあってないようなものだっただけに、このギャップは大きい。でも兄はカップラーメンでも喜んで食べてくれる優しい人なので、文句を言うほどではないのでございますが…。
1日中リビングを兄に陣取られているので、わたくしが一人になるためには、自分が出掛けるしかありません。兄に買い物を頼んでも「なかった」とすぐに帰ってきてしまうし、片付けを頼んでも手順がわからず途中で止まってしまう。兄は決して逆らわない従順な人ですけれども、結局わたくしが「次はこうして、ああして」とつきっきりで指示を出さなければ何も進みません。それはもう、巷で大人気の「ざんねんないきもの図鑑」に載せてほしいくらいの生態でございまして、会社の社