87才で今や年商5億円の「不動産女王」は宅建最高齢合格者
その後発展は続き、現在は年商5億円にまで至っている。87才になる現在でも、顧客の1人1人と時間をかけて接し、その日のうちに連絡のメールをパソコンで打つ。時には深夜に及ぶこともあるが、決して疲れはみせない。
「パソコンでメールを打つのも時間はかかるけれど、自分の言葉で接したいので、周りの助けは借りません。送信が深夜0時を過ぎると、『今日はご来店ありがとうございました』の“今日”を“昨日”に書き換えたりして、いろいろと神経も使うんです」
会社の代表はあくまで和田さんだが、パソコンやスマホの操作など、その他の細かなことは昌俊さんがサポートしている。
「孫は私にとってお師匠さん。でも、おんぶに抱っこではダメ。私は二人三脚のつもりだったんですけど、去年の暮れに昌俊が過労で倒れてしまった。倒れたって聞いたら、みなさん、私の方だと思われたようですが(笑い)。
でもその時、大いに反省したんです。自分ができることは自分でやろうと。若い人より作業も遅いかもしれないけれど、その分、私には経験と知恵がある。孫にもそれをうまく活用してほしいと思っています。
若い人から私が学ぶ分、私もまだまだ若い人に教えることがあるはず。私のライバルは孫ですね」
【一問一答】
Q:毎日の楽しみは?
A:とにかく仕事でお客様と接すること。いい物件が見つかって喜んでくださるときは特に嬉しいわ。
Q:好きな芸能人は?
A:芸能人ではありませんが、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ。あのかたがコンピューターの世界を変えてくださったおかげで、メール1つで仕事ができるようになった。
Q:好きなテレビ番組は?
A:今は忙しくてなかなかテレビを見ている暇がなく…。自分が出演させていただいた番組だけは見るようにしています。
Q:将来の夢は?
A:家族で和田京子不動産をもっと盛り上げていきたいです。
撮影/矢口和也
※女性セブン2017年7月13日号
【関連記事】
国内最年長の82才DJ「年寄りは演歌聴くと思ったら大間違い」