訪問看護・介護事業所を併設したホスピス型住宅『ReHOPE 岡山』が開設【岡山県岡山市】
24時間看護師が常駐している施設はまだまだ少ないという岡山県岡山市に病いや障がいがある人でも、看護師と介護職による手厚いケアを受けながら自由度高く暮らせるホスピス型住宅『ReHOPE 岡山』がオープンした。
病院と自宅の中間地点のようなホスピス型住宅
最近注目が集まっているホスピス型住宅。ホスピス型住宅とは、がん末期や難病など、医療依存度が高い人向けに特化したケアを行い、穏やかに生活できる環境が整っている場所を指す。
シーユーシー・ホスピスは、「ReHOPE(リホープ)」ブランドでホスピス型住宅を全国で展開。
「ご自宅以上の安心感と、病院以上の自由度の高さを叶えられる場所」をコンセプトに、がん末期や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、パーキンソン病、多系統萎縮症といった難病や障がいを抱える人々をサポートしている。
中国地方初!ホスピス型住宅「ReHOPE 岡山」が岡山市にオープン
岡山県岡山市では、ここ数年で自宅での死亡の割合も高まっているほか、老人施設などでの死亡率も年々増加しており、今後病院だけでなく施設においても人生の最終段階を支える医療や介護が求められている。
「高齢者人口の増加が見込まれる中国地方で、重い病を患う方々に安心感と自由度を両立した療養生活を提供したい」という想いのもと、2025年1月8日に開設したのが中国地方で初展開となる『ReHOPE 岡山』だ。
JR岡山駅の岡山駅前停留所から三蟠南(さんばんみなみ)または岡山ふれあいセンター行きのバスで約25分。平井小学校停留所を下車して徒歩3分の場所にある。近くにはコンビニやドラックストアもあり、面会に来た家族や訪問者が買い物もしやすい。
面会は原則24時間いつでも可能。居室内であればペットとも会えるばかりか、家族の宿泊もできる(要事前相談)。
居室の広さは10.76~13.66平方メートルで、50室全て完全個室。ナースコールやエアコン、ウォシュレット付きトイレなど設備も充実しており、家具や私物の持ち込みもOK。浴室には、寝た姿勢・座ったままの姿勢で入浴できる機械浴槽や個浴を完備している。
各フロアには食堂があり、症状に合わせて部屋での食事も可。普通食だけでなく、嚥下の状態に合わせて、きざみ食やミキサー食、ゼリー食などにも柔軟に対応してもらえる。外食や外出ができるのも魅力的。
『ReHOPE 岡山』は訪問看護・介護事業所を併設し、訪問看護師や訪問介護士が24時間365日体制で入居者を見守る。近隣の医療機関とも提携し看取りにも対応している。
ケアプランの作成やサービス事業者との調整を行うケアマネジャーは入居後も交代する必要がなく、継続が難しい場合は連携する居宅介護支援事業所を紹介してもらえるのも嬉しいポイントだ。
大病を患い、余命わずかと分かったとしても「自分らしく生きたい」という思いは大切にしたいもの。必要な医療的処置や看護を受けられるホスピス型住宅に入居を希望する人は今後も増えそうだ。
【データ】
『ReHOPE 岡山』
https://cuc-hospice.com/rehope/hospice/1569
開設日:2025年1月
施設タイプ:住宅型有料老人ホーム
住所:岡山県岡山市中区平井6-19-12
料金:入居金/0円、居住費/89,000円(家賃、管理費)
※食費、医療保険・介護保険の自己負担、寝具レンタル費用、薬剤費、洗濯代行費用、おやつ代、嗜好品などは別途。
※シーユーシー・ホスピスの発表したプレスリリース(2025年1月8日)を元に記事を作成
写真/シーユーシー・ホスピス提供 構成・文/松藤浩一
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