兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第258回 兄、再びショートステイへ】
5月に行ったショートステイ先で突然倒れ、その後歩くことができなくなった兄。何が原因か検査を受けることになりました。主治医の財前先生(仮)からは、冷たく「特に異常なし」との見立てを言い渡たされたものの、結局同じ病院の神経内科を受診。そこでようやく兄の病状に向き合ってくれる医師(柄本佑似)に巡り合います。それでも、歩けない兄の通院は大変…。妹のツガエマナミコさんの奮闘の日々は続いています。

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神経内科の先生があっさり許可したショートステイ
痙攣を起こして倒れたあと、兄は歩くことはおろか、自分で起き上がろうともしなくなりました。できないのか、する気がないのかはよくわかりません。ただ、歩き回ってアチコチで排泄されるより、ベッドの中で納まっていてくれる方が介護する側は楽でございます。どこで排泄されるか分からない戦々恐々とした日常から解放されて、ツガエはだいぶやさしい人間になりました。
倒れる前から決まっていたSS(ショートステイ)にも予定通り行けまして、ありがたさを噛みしめました。施設側としては「病院の先生の許可があれば、その状態でもこちらは受け入れOKです」とのことだったので、先日神経内科を受診した際に「ショートステイに行ってもいいでしょうか?」と伺ってみたのです。俳優の柄本佑さま似の先生は「はい、大丈夫ですよ。ダメな理由は今のところありません」とあっさりOKを出してくださいました。ツガエは